老人ホームに導入されている最新システム
医療福祉の最新機器で安心の生活を
近年、介護施設でIoT・ICT・AIを活用したケアの提供が盛んに行われています。代表例としては、見守りシステムです。
高齢になると、日中・夜間問わず突然体調が悪くなることが多く、発見が遅れてしまうと、これまで出来ていたことが出来なくなったり、重い障害が残ることがあります。
体調変化の兆候を把握する上で大切なのが、毎日の睡眠や身体状況を確認し、記録することです。
見守りシステムとは、それらの記録を元に、入居者一人ひとりの生活リズムと体調を分析し、 介護スタッフがタブレットなどの端末で確認できるシステムです。
リアルタイムで状況を把握することが可能なため、急な体調変化の兆候を見過すことなく、早急に医療機関へ結び付けることができます。
IoT・ICT・AIを上手く活用することで、急な体調変化に即座に対応し、入居者が安心して長く生活できるだけでなく、ご家族も安心して施設職員に任せられるよう、工夫と改善が行われています。
最新システムを導入したご生活事例
最新機器と介護スタッフによる見守り体制
IoT・ICT・AIを活用することで、より安心した生活を送っていただけるようになると共に、介護職員の入居者への関わり方も変化しています。
今までは、職員が一部屋一部屋巡回することで、入居者の身体状況や居室での過ごし方を確認していましたが、それらをシステムが代わることで、巡回していた時間が浮きます。
その浮いた時間を、入居者の個別ケア(個別リハビリや買い物の付き添い、目が離せない認知症の方の付き添いなど)に充てることができます。
また、居室に見守りシステムを導入されていることで、入居者がいつ、どのタイミングで、どんなことをされているのか間接的に把握できるため、その方の生活リズムを知ることができます。
それらは全て自動で記録されるため、職員は記録と手元のスマートフォンやタブレットからの通知を元に、入居者に合った適切なタイミングでケアに入ることが可能となります。
介護ロボットも、施設における重要な役割を担っています。
ぬいぐるみのように抱っこが出来たり、入居者個人を認識して会話を学習するものもあります。他人との関わりは苦手な方でも、介護ロボットと話をする姿が見られたり、認知症症状のある方が落ち着くきっかけになったりと、導入する施設が増えています。
入居者の見守りシステムや介護ロボットの他にも、今まで職員の手作業だった書類作成業務や記録が自動化されることで職員のデスクワークが減り、直接入居者に携わる時間を設けることも出来るようになりました。
身体介助でも、リフト式の機器や職員自身の体に装着する機器を使用することで、小柄な職員が2名対応で入居者の介助を行うところを1名で対応できるようになり、職員の身体の負担軽減に繋がったり、入居者や家族からも「遠慮なく介助を頼めるようになった」という声が聞かれています。
見学時のポイント
パンフレットやホームページでは、見守りシステムの内容しか紹介されていないことが多く、実際にどのように現場で活用されているか具体的に確認しましょう。
見守りシステムが導入されていても、現場でうまく活用できていない場合もあるため、実際に導入されたことで、どのような状態の入居者が、日常生活の中で起こりうる危険を回避できているのかなど、実例を聞いてみるのもいいかもしれません。
見守りシステムが導入されことで
- 現場のケアがどのように変わったか
- システムの活用により早期発見され回避できた事例
- 現場のスタッフが使いこなせているか
- システムに頼りすぎたケアになっていないか
を確認しましょう。
最新システムが導入されていることで、入居者の日常生活がどのように変わるのか、スタッフの業務負担が軽減されたことで、入居者への対応がどのように変わったかを確認することで、より安心感のある生活を実現しましょう。
「最新システム(IoT・ICT・AI)を活用している老人ホーム特集」施設一覧
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