高級老人ホームの費用の目安を紹介!月額の費用感や相場を解説

高級老人ホームの入居を検討する場合、その「費用」がどのくらいなのか気になる方も多いでしょう。また、なぜ費用が高額なのか、内訳を知りたい方もいるかもしれません。そこでこの記事では、高級老人ホームの費用目安を紹介します。月額費用の内訳や、入居費用のシミュレーションなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

高級老人ホームの費用の目安を紹介!月額の費用感や相場を解説

高級老人ホームの費用相場は?


高級老人ホームに入居する際の費用は、施設の種類や提供されるサービスによって大きく異なりますが、一般的な相場を把握しておくことは重要です。まずは、どのような費用がかかるのか、内訳を確認しましょう。

 

入居一時金

高級老人ホームに入居する際、最初に支払う必要があるのが「入居一時金」です。この一時金は、数年分の家賃の前払いで、施設によって異なりますが、一般的には数千万円ということが多いです。

入居一時金の具体的な金額は、施設が設定する家賃により変動し、その金額は施設の立地や提供されるサービスの内容、さらには部屋の広さや設備によって変動します。例えば、都心部に位置する高級老人ホームでは、土地代や建物の維持費が高いため、入居一時金も高額になる傾向があります。一方で、地方にある施設では、比較的リーズナブルな価格設定がされていることもあります。

高級老人ホーム

1,000万円~

(数千万円の施設が多い)

一般的な有料老人ホーム

介護付き:0~630万円

住宅型:0~46.0万円

健康型:0~1億円

【初期償却・返還金】について

入居一時金の仕組みについて、もう少し詳しく解説します。先述したとおり、入居一時金は前払い家賃としての性質を持つ費用です。そのため入居したタイミングで一時金の10〜30%程度が初期償却され、残額は5〜十数年程度かけて償却されます。(償却とは期間に応じ分割して費用化していくことです)
そのため、仮に償却期間中に退去する場合、入居一時金の一部は費用化されずに残っていることになります。この未償却残高は退去に伴い、「返還金」として入居者に戻されることは覚えておきましょう。返還金の計算式は次のとおりです。

入居一時金×(1ー初期償却率)÷償却期間 ×(償却期間ー入居期間)=返還金

たとえば入居一時金として3,000万円を支払っているケースを例に、次の条件のとき返還金がいくらになるのか計算してみましょう。

●     初期償却率:30%

●     償却期間:10年

●     入居期間:4年

まずは「入居一時金×(1ー初期償却率)」によって、初期償却後の残額を求めます。今回の例では「3,000万円×(1ー30%)=2,100万円」が初期償却後の残額です。これを償却期間で割ることで、1年あたりの償却額が分かります。今回の例では「2,100万円÷10年=210万円」です。
もし入居期間が4年の場合、すでに「210万円×4年=840万円」は償却されています。逆に、6年分の償却額「210万円×6年=1,260万円」は残っているということです。そのため4年目に退去する場合、この1,260万円が返還金として入居者の手元に戻ります。


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月額料金

高級老人ホームにおける月額料金は、施設の立地や提供されるサービスの内容によって大きく異なりますが、一般的には数千万円の一時金を支払い、月額利用料金が20万円から50万円程度が相場とされています。この料金には、食費や光熱費、上乗せ介護サービス費(手厚い人員配置による追加費用)

などが含まれていることが多く、入居者が快適に生活するための基本的な費用がカバーされています。

高級老人ホーム

20.0〜50.0万円

一般的な有料老人ホーム

介護付き:15.0~35.1万円

住宅型:13.4~31.5万円

健康型:10.0~40.0万円

具体的には、月額料金の内訳としては、まず食費が大きな割合を占めます。高級老人ホームでは、栄養バランスを考えた美味しい食事が提供されるため、食材の質や調理方法にこだわりがあります。また、光熱費や水道代も含まれており、快適な生活環境を維持するためのコストが反映されています。
月額料金の内訳についても紹介します。

 

居住費

居住費はいわゆる「家賃」に当たる費用です。そのためマンションなどと同じく、都市部や好立地の老人ホームほど、居住費も高く設定されています。高級老人ホームは立地のいい場所やリゾート地など地価の高い場所に建設されていることも多く、居住費も高額です。
また、居室の広さ・設備も居住費に影響します。有料老人ホームの居室の最低面積は13㎡(約8.5畳)と定められていますが、高級老人ホームはこれより広く設計されていることが多いため、それだけ居住費も高くなるのです。居室の設備はもちろん、共用設備も豪華なため、それらの費用が居住費に上乗せされていることもあります。

 

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食費

有料老人ホームで提供される3食+おやつにかかる費用も、月額費用に含まれています。高級老人ホームでは高価な素材を使っていることも多く、献立のバリエーションも豊かなため、一般的な有料老人ホームと比べると食費も高額です。

また、高級老人ホームによってはお寿司やデザートなどの「特別食」や、ワインや日本酒などの「アルコール」が提供されることもあります。このように食に力を入れている施設は、食費が通常より高めに設定されていることも覚えておきましょう。
なお、高級老人ホームだからといって必ずしも上記のような通常食だけが提供されるわけではありません。「介護付き有料老人ホーム」に分類される施設では、介護食・流動食・嚥下食なども提供されています。


生活費

高級老人ホームへ入居する場合も、自宅で暮らすときと同じく、歯ブラシ・絆創膏などの日用品を購入する必要があります。これら日用雑貨を施設から提供してもらう場合、月額費用とあわせて生活費が請求されることを覚えておきましょう。

介護サービス費

介護を必要とする場合、毎月「介護サービス費」も負担しなければなりません。介護付き有料老人ホームへ入居する場合は、施設が介護サービスを提供してくれるため、月額費用の一部として請求されます。介護付き有料老人ホームは特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、介護サービス費は要介護度に応じて定額です。

介護レベル

特定施設入居者生活介護における自己負担額の例(30日分)

要支援1

5,032円

要支援2

10,531円

要介護1

16,355円

要介護2

18,362円

要介護3

20,490円

要介護4

22,435円

要介護5

24,533円

一方、住宅型有料老人ホームは施設としては介護サービスを提供していません。そのため介護が必要な場合は、外部の介護事業者から「居宅サービス」を受けることになります。居宅サービスは定額ではなく、サービスを利用した分だけ費用が発生することがポイントです。また、居宅サービスも介護保険が適用されます。介護レベルごとの支給限度基準額・自己負担額は次のとおりです。

 

支給限度基準額

自己負担額

(自己負担割合が1割の場合)

要支援1

50,320円

5,032円

要支援2

105,310円

10,531円

要介護1

167,650円

16,765円

要介護2

197,050円

19,705円

要介護3

270,480円

27,048円

要介護4

309,380円

30,938円

要介護5

362,170円

36,217円

参考:サービスにかかる利用料|厚生労働省

一口に高級老人ホームといっても、その施設が「介護付き有料老人ホーム」なのか「住宅型有料老人ホーム」なのかによって、介護サービス費のかかり方が異なることは覚えておきましょう。(なお、「健康型有料老人ホーム」という種別の施設もありますが、こちらは介護の必要性が生じると退去を求められるケースが多いです)

 

 

高級老人ホームの地域別費用相場

老人ホームの費用は立地によっても左右されるため、地域ごとに相場が異なります。一般的な有料老人ホームの相場を比べてみましょう。

立地

入居金

月額利用料

東京都

404.5万円

24.9万円

千葉県

90.3万円

17.3万円

埼玉県

71.5万円

16.3万円

神奈川県

180.8万円

19.6万円

東京都・神奈川県など、地価の高いエリアの費用が高いことが分かります。それでは高級老人ホームは、どのくらいの費用帯なのでしょうか。全国の主要都市ごとに比べてみましょう。

立地

入居金

月額利用料

東京都

2,450万円

33.7万円

神奈川県

1,880万円

31.2万円

愛知県

2,376.4万円

34.9万円

大阪府

1,840万円

27.7万円

京都府

3,206.5万円

30.2万円

兵庫県

2,120万円

27.8万円

福岡県

2,280万円

27.5万円

入居一時金は数千万円になることも多く、月額利用料は一般的な老人ホームの2倍程度が相場です。

高級老人ホームの費用の支払い方法

さて、高級老人ホームの費用形態は、次の3種類に大別されます。

●     前払い方式

●     月払い方式

●     併用方式

どの方式が採用されているかによって、入居金・月額利用料の水準が変わることがポイントです。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

前払い方式

「前払い方式」は、その名のとおり想定入居期間分の家賃を入居時に一括前払いする方法です。5年〜十数年分の家賃を前払いすることになるため、入居金は高額に設定されています。しかし月額利用料に居住費(家賃)が含まれないため、ランニングコストを抑えられることが特徴です。
もし想定入居期間を超えて暮らし続けたとしても、追加の家賃は請求されない施設も少なくありません。そのため長期的に見れば、前払い方式がもっとも支払総額を抑えられる方法です。

月払い方式

「月払い方式」は、家賃相当分の費用を毎月の月額利用料とあわせて支払う方式です。この場合は入居一時金が0円(もしくは入居手数料のみ)となるため、入居時の支払い負担を減らせます。しかしランニングコストは高額になるため、支払総額が高額になることは覚えておきましょう。

併用方式

想定入居期間分の家賃の一部は入居時に前払いし、残額は月額利用料とあわせて支払うのが「併用方式」です。入居一時金の負担は抑えつつ、なおかつ月払い方式よりはランニングコストも減らせるため、前払い方式が難しい場合に選択肢となるでしょう。

高級老人ホームの費用例を紹介

それでは実際の高級老人ホームを例に、入居一時金や月額料金の費用体系について見ていきましょう。施設の特徴についてもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

敬老園ロイヤルヴィラ東京武蔵野


敬老園ロイヤルヴィラ東京武蔵野は宗教法人阿弥陀寺が運営する高級老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)で、60歳以上の自立〜要支援2までの高齢者を受け入れています。三鷹駅から1km・吉祥寺駅から1.8kmという好立地で、夫婦二人で暮らせることが特徴です。

介護付き有料老人ホームであるため、食事介助・排泄介助・おむつ交換・機能訓練などのサービスも受けられます。ただし介護食・流動食・嚥下食などへの対応は要相談です。入居一時金は1,118.4~7,702.8万円、月額費用は18.8〜30.3万円と、高級老人ホームとしては一般的な水準だといえるでしょう。

施設名

敬老園ロイヤルヴィラ東京武蔵野

住所

東京都武蔵野市西久保3-2-3

入居一時金

1,118.4~7,702.8万円

月額費用

18.8~30.3万円

敬老園ロイヤルヴィラ東京武蔵野の施設紹介ページはこちら

ロングライフ成城


ロングライフ成城は日本ロングライフ株式会社が運営する高級老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)で、65歳以上の自立〜要介護5の高齢者を受け入れています。要介護が高い方も入居できることが特徴で、糖尿病・アルツハイマー型認知症・がんを患っている方も入居可能です。介護食・流動食・嚥下食も提供しており、リハビリテーションにも対応しています。

看護職員も勤務しており、一定の医療ケアを受けられることも特徴といえるでしょう。入居一時金は1,380〜2,680万円、月額費用は23.3〜25.1万円と、高級老人ホームとしてはリーズナブルな料金体系です。

施設名

ロングライフ成城

住所

東京都世田谷区上祖師谷6-15-8

入居一時金

1,380~2,680万円

月額費用

23.3~25.1万円

ロングライフ成城の施設紹介ページはこちら

アライブ品川大井


アライブ品川大井は株式会社アライブメディケアが運営する高級老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)で、65歳以上の自立〜要介護5の高齢者を受け入れています。こちらも要介護度が高い方も受け入れており、カテーテル・尿バルーンなどへも対応していることが特徴です。
娯楽施設も多岐にわたり、カラオケ・園芸・将棋・囲碁・麻雀などを楽しめます。喫煙スペースもあるため、自宅のように生活したい方にもおすすめです。入居一時金は145.1〜2,539万円と高級老人ホームとしては非常に安価ですが、その反面、月額費用は24.4〜59.2万円と高水準に設定されています。

施設名

アライブ品川大井

住所

東京都品川区大井5-21-18

入居一時金

145.1~2,539万円

月額費用

24.4~59.2万円

アライブ品川大井の施設紹介ページはこちら

 

高級老人ホーム入居費用のシミュレーション

それでは高級老人ホームへ入居するときの費用について、下記2パターンでシミュレーションしてみましょう。

●     自立の場合

●     要介護の場合

入居時にかかる費用・月額費用の両方を紹介します。

入居時にかかる費用

まずは入居時にかかる費用についてシミュレーションしてみましょう。自立・要介護に関わらず、高級老人ホームへ入居する場合にかかる費用としては次のような例が挙げられます。

入居一時金

1,000万円~数千万円

入居後の生活用品の購入費用

20万円~

引越し費用

20万円~

老人ホームへ入居する際は、一時金以外の費用がかかることも覚えておきましょう。たとえば入居に伴って寝具や衣類などを新調する場合、相応の費用がかかります。また、テレビなどの家電を持ち込みたい場合には、引越し費用も見込んでおきましょう。

自立の場合の月額費用

自立している方が高級老人ホームへ入居する場合のランニングコストをシミュレーションしてみましょう。

月額費用

20.0〜50.0万円

交際費

1万円~

医療費

1万円~

サークル活動の参加費など

1万円~

老人ホームの月額費用は20.0〜50.0万円で、この中に居住費・食費・水道光熱費などが含まれます。しかし高級老人ホームでの生活にあたって、交際費・サークル活動の参加費などが必要になることもあるでしょう。それぞれ毎月1万円程度は見込んでおくと、活動の幅が広がります。また、外部の医療機関を受診する場合は医療費も必要です。体調を崩した場合を想定し、こちらも毎月1万円程度の予算を確保しておくといいでしょう。

要介護の場合の月額費用

つづいて要介護の方が高級老人ホームへ入居する場合のランニングコストをシミュレーションしてみます。

月額費用

(介護付き有料老人ホームの場合は特定施設入居者生活介護のサービス費を含む)

20.0〜50.0万円

諸費用(交際費・医療費など)

3万円~

介護保険サービス費

(住宅型有料老人ホームに暮らしながら居宅介護などを利用した場合のみ)

1.5~4.5万円

介護付き有料老人ホームへ入居する場合は、介護サービス費についても施設への月額費用に含まれています。自立している場合と比べると、数万円は高くなることを見込んでおきましょう。また、たとえ要介護だとしても交際費は必要になるかもしれません。医療費などとあわせて、諸費用として3万円程度は見込んでおくと安心です。
なお、住宅型有料老人ホームへ入居している場合、外部の介護事業者と直接契約し、居宅サービスを受けることになります。この場合、老人ホームへの月額費用とは別に介護費用が発生するため注意してください。たとえば要介護1・自己負担1割の方が支給限度基準額の上限までサービスを利用した場合、自己負担額は1か月あたり16,765円です。
しかし自己負担割合は、その方の所得に応じて異なります。たとえば本人の合計所得金額が220万円以上で、さらに年金と所得を合わせた収入が340万円以上ある単身者の場合、自己負担割合が3割とされています。高級老人ホームへの入居を検討している方の中には、現役世代並みの収入がある方もいるでしょう。そのため、自分の介護保険自己負担割合がどのくらいなのか確かめてから資金計画を立てることが重要です。

 

高級老人ホームの費用が高い理由

ここまで、高級老人ホームの費用について紹介しましたが、高級老人ホームの費用が高額になる理由はいくつかあります。各理由について解説します。

医療体制が整備されている

高級老人ホームの費用が高額である理由の一つに、医療体制の整備が挙げられます。これらの施設では、入居者の健康管理を重視し、専門の医療スタッフが常駐していることが一般的です。看護師や医師が定期的に訪問し、必要に応じて迅速な対応ができる体制が整っています。このような医療サービスは、特に高齢者にとって安心感をもたらし、日常生活の質を向上させる要因となります。また、医療体制が充実していることで、慢性疾患を抱える入居者や、介護が必要な方々に対しても、適切なケアを提供することが可能です。これにより、入居者は安心して生活を送ることができ、家族も心配を軽減することができます。このような高い医療サービスを維持するためには、当然ながらコストがかかるため、結果的に高級老人ホームの費用が上昇する要因となっています。

食事内容にこだわっている

高級老人ホームでは、入居者の健康を考慮した食事が提供されることが大きな特徴です。栄養バランスを重視し、専門の栄養士が監修したメニューが用意されるため、ただの食事ではなく、健康維持や病気予防に寄与する重要な要素となっています。新鮮な食材を使用し、季節感を大切にした料理が提供されることで、食事の時間が楽しみになるよう工夫されています。

また、食事の質だけでなく、入居者の嗜好やアレルギーに配慮した個別対応も行われています。これにより、食事が単なる栄養補給の手段ではなく、入居者一人ひとりの生活の質を向上させる重要な要素として位置づけられています。さらに、特別な行事や季節のイベントに合わせた特別メニューも用意され、食事を通じてコミュニケーションや楽しみを提供することが目指されています。

イベントが充実している

高級老人ホームでは、入居者の生活を豊かにするために多彩なイベントが企画されています。これらのイベントは、単なる娯楽にとどまらず、入居者同士の交流を促進し、心身の健康を維持するための重要な要素となっています。例えば、季節ごとの行事や文化活動、趣味を楽しむためのワークショップなどが定期的に開催されます。

また、専門のスタッフが企画するイベントは、入居者のニーズや興味に応じてカスタマイズされており、参加することで新たな趣味を見つけたり、友人を作ったりする機会が増えます。特に、音楽やアート、料理教室などは人気が高く、入居者の生活に彩りを加える要素として重視されています。

建物・施設が豪華なため

高級老人ホームの費用が高額になる一因として、建物や施設の豪華さが挙げられます。これらの施設は、一般的な老人ホームとは異なり、デザインや設備にこだわりが見られます。例えば、広々とした共用スペースや、落ち着いた雰囲気のラウンジ、庭園などが整備されており、入居者が快適に過ごせる環境が提供されています。

また、個室の仕様も高級感があり、プライバシーが確保された空間が用意されています。高級老人ホームでは、インテリアや家具にもこだわりがあり、居住空間はまるで高級ホテルのような仕上がりです。このような豪華な施設は、入居者にとって心地よい生活を提供するだけでなく、訪れる家族や友人にも良い印象を与えることができます。

立地が良いため

高級老人ホームの費用が高額になる一因として、立地の良さが挙げられます。多くの高級老人ホームは、都市部や交通の便が良い場所に位置しており、周囲には医療機関や商業施設、公共交通機関が充実しています。このような立地は、入居者にとって非常に便利であり、生活の質を向上させる要素となります。

立地が良いことで、入居者は外出しやすく、友人や家族との交流も促進されます。また、近隣に医療機関があることで、急な体調不良や健康管理においても安心感が得られます。これらの利便性は、入居者の生活満足度を高める重要な要素であり、そのためにかかる費用は相応のものといえるでしょう。

高級老人ホームに夫婦で入居すれば安くなる?

高級老人ホームに夫婦で入居すれば入居費用・月額費用が安くなるのか、気になる方もいるでしょう。たしかに一人ずつ個室を利用するのではなく、同じ部屋に二人で入居すれば、居住費(家賃)を抑えられることもあります。
しかし高級老人ホームの場合、二人用の部屋は広く設計されており、一人用の部屋の2倍の居住費が設定されていることも多いです。そのため夫婦で入居したからといって、必ずしも費用が安くなるとは限りません。ただし水道光熱費などが一部屋分で済むため、夫婦で入居することでトータルの支出を抑えられる可能性は高いでしょう。
一人一部屋で契約する場合と、二人一部屋にする場合でどのくらい費用が変わるのか、実際にシミュレーションしてから契約することをおすすめします。

高級老人ホームの費用に関する注意点

高級老人ホームを選ぶ際には、費用に関する注意点をしっかりと把握しておくことが重要です。

まず、入居一時金や月額料金だけでなく、その他の費用が発生する可能性があることを理解しておきましょう。例えば、医療サービスや介護サービスが必要な場合、追加料金が発生することがあります。また、特別なイベントやアクティビティに参加する際にも、別途費用がかかることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。

さらに、契約内容や料金体系についても注意が必要です。施設によっては、料金が変動する場合や、契約期間に応じて割引が適用されることがあります。これらの条件をしっかりと理解し、自分にとって最も適したプランを選ぶことが求められます。

 

まとめ

高級老人ホームは、快適な生活環境や多様なサービスを提供する一方で、その費用は決して安くはありません。入居一時金や月額料金の相場を理解することは、選択肢を考える上で非常に重要です。特に、医療体制の充実や食事の質、イベントの多様性、豪華な施設、そして立地の良さなど、費用が高くなる理由は多岐にわたります。

 

これらの要素を考慮し、自身のライフスタイルや予算に合った高級老人ホームを選ぶことが、安心して生活を送るための第一歩です。また、費用だけでなく、サービス内容や施設の雰囲気、スタッフの対応なども重要なポイントです。最終的には、心地よく過ごせる環境を見つけることが、充実した老後を実現するための鍵となります。

高級老人ホームの選択は、人生の大きな決断の一つです。しっかりと情報を収集し、比較検討を行うことで、納得のいく選択ができるでしょう。この記事が、皆様の選択に役立つことを願っています。


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