要介護状態とは?定義や要介護にあった介護サービスを紹介!

身内に介護が必要かもしれないと思ったけれど、実際にどのようなサービスを受けるべきなのか戸惑いを感じる方は多いはずです。このような時には、介護度に合わせて適切なサービスを受けさせることが重要です。


そこで本記事では、要介護状態の定義について解説します。本記事をお読みいただければ、要介護状態に関する理解が深まり、身内に最適な介護サービスを見つけられるようになりますので、是非とも最後までお読みください。

要介護状態とは?定義や要介護にあった介護サービスを紹介!
この記事の監修

スマートシニア入居相談室

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要介護状態とは?

要介護状態とは、日常生活を送る上で常に介護が必要な状態を指します。


具体的には、食事や入浴、排泄といった基本的な生活動作が自力で行えない場合や、認知症などにより日常生活に支障をきたす場合が該当します。要介護状態は、介護保険制度に基づいて市区町村が行う認定調査によって判定されます。


要介護と要支援の違い

要介護と要支援は、介護保険制度において異なる概念として定義されています。


要支援は、日常生活において一部の支援が必要な状態を指し、比較的軽度な介護が求められます。一方、要介護は、日常生活全般において継続的な介護が必要な状態を指し、より重度な介護が求められます。


具体的には、要支援は「要支援1」と「要支援2」の2段階に分かれており、軽度の身体的・精神的な支援が必要な場合に該当します。例えば、買い物や掃除などの日常生活の一部において支援が必要な場合がこれに当たります。


一方、要介護は「要介護1」から「要介護5」までの5段階に分かれており、段階が上がるほど介護の必要性が高くなります。要介護1は比較的軽度な介護が必要な状態で、要介護5は最も重度な介護が必要な状態です。例えば、食事や入浴、排泄などの日常生活全般にわたって支援が必要な場合が要介護に該当します。



要介護の認定基準

要介護状態の認定は、介護保険制度に基づいて行われます。まず、市区町村の窓口で申請を行い、介護認定調査員が訪問調査を実施します。


この調査では、日常生活動作(ADL)や認知機能、社会生活への参加度など、さまざまな項目について評価が行われます。


調査結果は、コンピュータによる一次判定と、介護認定審査会による二次判定を経て、最終的な要介護度が決定されます。要介護度は、要支援1・2、要介護1〜5の7段階に分かれており、それぞれの段階に応じて受けられるサービス内容が異なります。


要支援1・2は、比較的軽度な支援が必要な状態を指し、主に予防的なサービスが提供されます。一方、要介護1〜5は、日常生活において継続的な介護が必要な状態を示し、介護度が高くなるほど、より手厚いサービスが提供されます。


各介護度にあった介護サービス

要介護度に応じて、提供される介護サービスは異なります。ここでは、自宅で利用できるサービスと施設に入居して利用するサービスに分けて紹介します。


まず、自宅で利用するサービスについてです。要介護1から5までの方々には、訪問介護やデイサービス、ショートステイなどが提供されます。訪問介護では、介護スタッフが自宅を訪れ、日常生活のサポートを行います。デイサービスは、日中に施設で食事や入浴、リハビリを受けることができるサービスです。ショートステイは、短期間施設に滞在し、介護を受けることができるサービスで、家族の負担軽減にも役立ちます。


次に、施設に入居して利用するサービスについてです。要介護度が高い方には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホームなどが適しています。特別養護老人ホームでは、24時間体制で介護が提供され、日常生活全般のサポートが受けられます。介護老人保健施設は、リハビリを中心としたケアを提供し、自宅復帰を目指す方に適しています。グループホームは、認知症の方を対象に、少人数で共同生活を送りながら介護を受けることができる施設です。


自宅で利用するサービス

要介護状態の方が自宅で生活を続けるためには、さまざまな介護サービスを利用することができます。


まず、訪問介護があります。訪問介護は、介護福祉士やヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの日常生活のサポートを行います。これにより、要介護者が自宅で安心して生活を続けることができます。


次に、デイサービスも重要です。デイサービスは、日中に施設で食事や入浴、リハビリテーションなどのサービスを受けることができるもので、要介護者が社会的な交流を持つ機会を提供します。また、家族の介護負担を軽減するための一時的な休息の場としても利用されています。


さらに、訪問看護も自宅で利用できるサービスの一つです。訪問看護師が定期的に自宅を訪れ、医療的なケアや健康管理を行います。これにより、要介護者が自宅で適切な医療ケアを受けることができ、病院への通院回数を減らすことができます。


施設に入居して利用するサービス

要介護状態が進行し、自宅での介護が難しくなった場合、施設に入居して利用するサービスが選択肢となります。施設にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や提供されるサービス内容が異なります。以下に代表的な施設を紹介します。


まず、特別養護老人ホーム(特養)は、常時介護が必要な高齢者を対象とした施設です。特養では、24時間体制で介護スタッフが常駐し、日常生活の支援や医療ケアを提供します。入居者は安心して生活を送ることができる環境が整っています。


次に、介護老人保健施設(老健)は、リハビリテーションを中心とした介護サービスを提供する施設です。老健では、医師や理学療法士、作業療法士が連携し、入居者の機能回復を目指します。自宅復帰を目標とする方に適した施設です。


要介護と介護費用

要介護状態になると、介護サービスを利用するために一定の費用が発生します。介護費用は、利用するサービスの種類や頻度、介護度によって大きく異なります。例えば、自宅での訪問介護やデイサービスを利用する場合と、施設に入居して介護を受ける場合では、費用の負担が異なります。


介護保険制度を利用することで、自己負担額を軽減することができます。介護保険では、要介護度に応じてサービスの利用限度額が設定されており、その範囲内であれば自己負担は原則1割から3割となります。具体的な負担割合は、所得や資産状況によって異なります。


また、介護費用には公的な助成制度もあります。市区町村によっては、独自の助成制度を設けている場合があり、これを利用することでさらに費用を抑えることができます。介護費用の負担を軽減するためには、これらの制度を上手に活用することが重要です。


まとめ

要介護状態とは、日常生活において常に介護が必要な状態を指し、その認定基準や介護度に応じたサービスが提供されます。


要介護と要支援の違いを理解し、適切な介護サービスを選ぶことが重要です。自宅で利用できるサービスや施設に入居して利用するサービスなど、さまざまな選択肢がありますので、要介護者の状況に最も適したサービスを見つけることが大切です。


また、介護費用についても事前に把握しておくことで、経済的な負担を軽減することができます。


本記事を通じて、要介護状態に関する理解が深まり、適切な介護サービスを選ぶための参考になれば幸いです。ご家族に介護が必要な場合には、専門家のアドバイスを受けながら、最適な介護プランを立てていきましょう。

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