住宅型有料老人ホームとサ高住の違いを比較!どちらがおすすめ?
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)はどちらも自立〜介護の必要性が低い高齢者を対象とした施設であるため、違いがわからず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、住宅型有料老人ホームとサ高住の違いを比較して紹介します。希望条件に応じてどちらの施設を選ぶのがおすすめなのかも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

住宅型有料老人ホームとサ高住の違いを比較
まずは住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の特徴を、表で比較してみましょう。
比較項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
施設の目的 | 高齢者の心身の健康維持・安定した生活 | 高齢者の居住の安定確保 |
入居条件 | 自立~要介護度が軽度の高齢者 (介護度が高い方が入居できる施設もある) | 自立~要介護度が軽度の高齢者 |
契約形態 | 利用権方式 | 建物賃貸借契約 |
運営機関 | 株式会社・社会福祉法人など | |
初期費用 | 0~46.0万円 | 0~22.1万円 |
月額費用 | 13.4~31.5万円 | 11.3~23.9万円 |
生活支援サービス | 食事の提供、家事(洗濯・掃除など)、健康管理などのサービスを受けられる | 生活支援サービスはオプション (安否確認・生活相談は必ず受けられる) |
介護サービス | 入居者本人が外部の居宅サービス事業者と契約する | |
医療サービス | 緊急時には提携医療機関が初期対応 | |
居室 | 最低居室面積13㎡ | 最低居室面積25㎡ (条件を満たせば18㎡以上) |
自由度 | 施設の方針にある程度従う必要がある | 比較的高い |
入居難易度 | 選択肢が多いため入居難易度は高くない |
このように住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅には、共通している特徴もあれば、まったく異なる特徴もあります。それぞれの施設の特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームはイベントが充実した軽介護者向けの施設
住宅型有料老人ホームは高齢者の心身の健康保持・生活の安定のために必要な措置として、「老人福祉法第29条第1項」の規定に基づき設置されている施設です。設置主体は問われず、株式会社や社会福祉法人などさまざまな団体が運営していますが、施設運営を始めるためには都道府県知事などに登録申請する必要があります。
住宅型有料老人ホームは「食事の提供」「家事(洗濯・掃除など)」「健康管理」などの生活支援サービスを提供していることが特徴です。入居者が参加するイベント・レクリエーションなども盛んなため、孤独感を抱くことなく生活を送れます。
なお、住宅型有料老人ホームは施設としては介護サービスを提供していません。そのため自立した高齢者が主たる入居対象です。ただし入居者が個別に外部の居宅介護サービス事業者と契約を結べば、介護を受けながら施設で生活できます。そのため実際には、自立~軽介護者はもちろん、要介護度が高い方が生活している施設も少なくありません。住宅型有料老人ホームについては下記記事でも詳しく紹介しています。
サ高住は高齢者が安心して暮らせるバリアフリー賃貸住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者の居住の安定確保を目的に、国土交通省・厚生労働省の共管制度として創設された高齢者向けのバリアフリー賃貸住宅です。「高齢者の居住の安定確保に関する法律第5条」に規定された施設で、こちらも施設を運営するためには都道府県知事などに登録申請する必要があります。
サービス付き高齢者向け住宅はあくまでも賃貸住宅であるため、イベントやレクリエーションなどは催されず、基本契約内で提供されるサービスも安否確認・生活相談のみです。そのため入居者同士の交流は活発ではありません。しかしその反面として、個人が自由に活動しやすい点を魅力に感じる方もいるでしょう。
なお、サービス付き高齢者向け住宅のうち、「食事の提供」「介護の提供」「家事の供与」「健康管理の供与」のいずれかを実施している場合には、その施設は法制度上の有料老人ホームに該当するともされています。サービス付き高齢者向け住宅については下記記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
住宅型有料老人ホームとサ高住の大きな違いは契約形態
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のもっとも大きな違いは、それぞれの契約形態だといえます。住宅型有料老人ホームは利用権方式、サービス付き高齢者向け住宅は賃貸借契約ですが、具体的にどのような契約なのか見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームは利用権方式
利用権方式は「居住費(家賃)」と「サービス費」をパッケージ化したもので、その名のとおり有料老人ホームを利用する権利を契約する形態です。有料老人ホームは先述したとおり、食事や家事などさまざまなサービスを提供するため、居住する権利を契約するだけでは不十分といえます。そのため住宅型有料老人ホームを包括的に利用する権利(サービスを受ける権利)を契約しているのです。
入居時に利用権を契約すれば、基本的に終身利用できます。ただし利用権は入居者のみに認められるもので、権利を配偶者・子どもなどに相続することはできません。
サ高住は賃貸借契約
サービス付き高齢者向け住宅は賃貸住宅のため、一般的なアパートなどと同じく賃貸借契約を結びます。入居時に「敷金・保証金」などが必要となり、毎月「家賃」が発生することも、アパートと同じです。
ただしサービス付き高齢者向け住宅はあくまでも高齢者向け住宅であるため、一般的なアパートのように賃借権が相続されることは望ましくありません。そのため契約者の死亡により賃貸借契約が終了する「終身建物賃貸借方式」で契約されることも多いです。なお、契約者と配偶者が二人で入居する場合は、契約者が死亡後も配偶者が住み続けられるよう、通常の賃貸借契約を締結することもあります。
住宅型有料老人ホームとサ高住の費用の違い
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅では、どちらも初期費用・月額費用がかかります。ただし費用の名目が若干異なる点が特徴です。
比較項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
初期費用 | 0~46.0万円 サービスを受けるための入居一時金 前払い家賃 | 0~22.1万円 敷金 保証金 |
月額費用 | 13.4~31.5万円 | 11.3~23.9万円 |
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームの費用相場
利用権を契約する住宅型有料老人ホームでは、通常「入居一時金」と「月額利用料」の両方が発生します。入居一時金は、サービスを受けるための初期手数料や、前払い家賃としての性質を持つものです。施設によって金額は異なり、数十万円〜数百万円を請求されるケースもあります。ただし最近は入居者の負担を減らす観点から、入居一時金を0〜46万円程度に抑えている住宅型有料老人ホームが多いです。
なお、支払った入居一時金については、約10〜30%が初期償却され、残額は想定入居期間に応じて徐々に償却されます。そのため償却期間内に退去した場合には、残額が返金されることも覚えておきましょう。なお、返還される金額の計算式は次のとおりです。
入居一時金×(1ー初期償却率)÷償却期間 ×(償却期間ー入居期間)=返還金 |
一方、月額費用には「サービス料」「家賃」「光熱費」などが含まれています。立地のいい施設なら家賃相当分が、サービスが充実した施設ならサービス料相当分が高くなることがポイントで、相場は13.4〜31.5万円です。
サ高住の費用相場
サービス付き高齢者向け住宅の初期費用は、賃貸借契約の敷金・保証金に相当するものです。これらは一般的なアパートと同じく、未払費用などがなければ退去時に返還されます。また、入居者の負担を抑えるために初期費用を0円にしている施設もあり、相場は0円〜22.1万円です。
一方、月額費用は家賃に相当します。ただし安否確認・生活相談といった基本サービスだけではなく、食事などのオプションサービスを利用している場合は、それら費用もあわせて請求されるケースが多いです。相場は11.3〜23.9万円程度であるため、住宅型有料老人ホームよりは低水準といえます。
住宅型有料老人ホームとサ高住の入居条件の違い
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、ともに自立した高齢者を対象としています。そのため入居条件はほぼ同じですが、少しだけ違いもあるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームの入居条件
住宅型有料老人ホームの入居条件は、多くの施設で「60歳または65歳以上の高齢者」と定められています。介護の必要度については、自立して生活できる方のみを対象としている施設もあれば、要支援認定の方まで受け入れている施設や、要介護3以上の方でも受け入れている施設もあるため、希望する施設のホームページなどで確認してみてください。
なお、ホームページなどに明記されていないかもしれませんが、入居後に利用料を支払えるかどうかチェックされるケースが多いです。また、認知症の症状が強い方や、特定の感染症に感染している場合も入居を断られる可能性があります。
サ高住の入居条件
サービス付き高齢者向け住宅は原則として自立した高齢者を受け入れていますが、実は要介護度の高い高齢者を受け入れている「介護型」の施設もあります。一般型と介護型の違いは次のとおりです。
比較項目 | 一般型 | 介護型 |
年齢 | 原則60歳以上 介護認定を受けていれば60歳未満も可 | |
連帯保証人 | 必要 | |
介護の必要性 | 介護不要~軽度の介護が必要な方 | 介護不要~要介護5の方 |
認知症への対応 | 症状による | 対応可能 |
一般型は条件が厳しく、基本的には自立して生活できる方しか入居できません。一方、介護型は行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設であるため、施設スタッフが介護サービスを提供しています。そのため入居条件は住宅型有料老人ホームよりも緩く、介護付き有料老人ホームと同等といえるでしょう。ただし介護型のサービス付き有料老人ホームは初期費用・月額費用がともに高額である点には注意してください。
住宅型有料老人ホームとサ高住のサービス内容の違い
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、提供サービスにも違いがあります。
比較項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
食事 | 〇 | △ (オプション) |
掃除 | 〇 | △ (オプション) |
洗濯 | 〇 | △ (オプション) |
レクリエーション | 〇 | × |
安否・見守りサービス | 〇 | 〇 (必ず提供) |
生活相談 | 〇 | 〇 (必ず提供) |
緊急時の対応 | 提携医療機関と連携して初期対応 | |
買い物代行 | △ (オプション) |
それぞれのサービス内容について詳しく見ていきましょう
住宅型有料老人ホームは生活支援サービスがメイン
住宅型有料老人ホームで提供されるサービスは生活支援がメインです。ほとんどの施設が、通常の契約プラン内で食事・掃除・洗濯サービスを提供しています。また、認知機能・身体機能を維持するためのレクリエーションなどが活発に行われる点も特徴です。ただしレクリエーション内容は施設によって異なるため、入居前に確認しておくといいでしょう。
また、買い物代行についてはオプションとして提供されるケースが多いです。(施設によっては通常の契約プランに含まれています)なお、安否・見守りや生活相談といったサービス付き高齢者向け住宅で提供されるサービスは、住宅型有料老人ホームでも受けられます。
サ高住は安否確認サービスが受けられる
サービス付き高齢者向け住宅が必ず提供しなければならないサービスは、「安否確認」と「生活相談」のみです。実際には多くの施設が食事・掃除・洗濯などの生活支援サービスをオプションとして提供していますが、必ずしも生活支援サービスを受けられるとは限らないため、あらかじめ確認しておきましょう。買い物代行についてもオプションとして対応してもらえるケースが多いです。
なお、サービス付き高齢者向け住宅では、基本的にレクリエーションなどは開催されません。ただし一部の施設では、入居者同士が一緒に趣味を楽しむ活動が催されています。他の入居者と交流したいと考えている場合には、あらかじめレクリエーションの開催有無を調べておきましょう。
介護サービスは、どちらも外部サービスを利用
介護サービスについては、住宅型有料老人ホームでもサービス付き高齢者向け住宅でも提供されていません。もし要支援・要介護状態となり、公的介護保険を利用できるようになった場合には、入居者が個別に外部の居宅サービス事業者と契約します。
このような仕組みであるため、入居前に自宅で居宅サービスを受けていた場合には、施設へ入居してからも同じ事業者からサービスを受けることも可能です。介護担当者を変えたくないと思っている場合には、大きなメリットといえるでしょう。(介護付き有料老人ホームなど介護施設へ入居する場合は、継続して居宅サービスを受けることはできません)
住宅型有料老人ホームとサ高住の設備の違い

住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、どちらもバリアフリー構造である点は共通していますが、居室設備面に違いがあります。
比較項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
居室面積 | 最低13㎡ | 最低25㎡ (条件を満たせば18㎡以上) |
居室形態 | 個室または夫婦部屋 | 原則個室 |
居室設備 | 収納設備・洗面設備・トイレ (浴室やトイレは共有の場合もある) | キッチン・水洗便所・収納設備・洗面設備・浴室など |
バリアフリー対応 | 施設内は全てバリアフリー構造 |
それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームは個室または夫婦部屋
住宅型有料老人ホームの居室の最低床面積は13㎡とされており、居室内には収納設備・洗面設備・トイレなどの水回り設備もあります。ただし浴室やトイレが必ずしも各居室に備わっているとは限らず、各階ごとの共有設備とされているケースも珍しくはありません。なるべくプライバシーを確保したい場合には、入居前に各居室ごとの設備を確認しましょう。
なお、住宅型有料老人ホームには個室だけではなく、夫婦で使える2人用の居室が用意されていることも多いです。これは介護施設にはない、住宅型有料老人ホームならではのメリットといえるでしょう。(2人用の居室は他の個室よりも広めに作られているため、窮屈に感じることはありません)
サ高住は原則個室
サービス付き高齢者向け住宅の居室の最低床面積は25㎡とされており、居室内にはキッチン・水洗便所・収納設備・洗面設備・浴室などが完備されています。あくまでも高齢者向けの賃貸住宅であるため、居室内に各種水回り設備がすべて用意されている点が特徴です。ただし居間・食堂・台所その他の住宅の部分が高齢者が共同して利用するため十分な面積を有する場合には、居室面積は18㎡以上でいいとされています。いずれにしても、各居室の最低床面積は住宅型有料老人ホームよりも広いため、ゆったりとした空間で生活できる点はメリットといえるでしょう。
ただしサービス付き高齢者向け住宅の居室は、原則として個室です。しかし夫婦用の居室を用意している施設もゼロではないため、2人で生活したい場合は「夫婦入居可」「2人部屋」などの条件を絞って検索してみてください。スマートシニアでもこれらの条件をつけてサービス付き高齢者向け住宅を検索できます。
住宅型有料老人ホームとサ高住の人員基準の違い
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅には、人員基準についても差があります。
住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 | |
一般型 | 介護型 | |
以下の職員を施設の提供サービスに応じた人数配置 ● 管理者 ● 生活相談員 ● 栄養士 ● 調理員 (具体的な人員配置基準なし) | 安否確認・生活相談サービスを提供するため、下記いずれかの専門家が日中は常駐 ● 社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所等の職員 ● 医師 ● 看護師 ● 介護福祉士 ● 社会福祉士 ● 介護支援専門員 ● 介護職員初任者研修課程修了者 | 特定施設入居者生活介護の人員配置基準 ● 管理者:1人(兼務可) ● 生活相談員:要介護者等100名あたり1人以上 ● 介護・看護職員:要介護者3名あたり1人以上 ● 機能訓練指導員:1人以上(兼務可) ● ケアマネジャー(計画作成担当者):要介護者等100名あたり介護支援専門員1人以上 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームは人員配置義務はなし
実は住宅型有料老人ホームには、介護保険法に基づいた具体的な人員配置基準がありません。そもそも住宅型有料老人ホームは自立した高齢者の入居を前提としているため、介護施設のような配置基準が定められていないのです。厚生労働省の「有料老人ホームの設置運営標準指導指針について」では、次の職員について施設の提供サービスに応じた人数を配置するよう定められています。
● 管理者
● 生活相談員
● 栄養士
● 調理員
現実的には施設の管理人が1名は常駐しており、その他にも生活相談・食事・レクリエーションなどに対応するスタッフが複数人で働いているケースが多いです。配置スタッフ数は施設ごとに大きく異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。スタッフ数が多い施設ほど、手厚いサービスが期待できます。
サ高住は資格を有するスタッフが日中駐在
サービス付き高齢者向け住宅には「一般型」「介護型」の2種類があると紹介しましたが、それぞれ人員配置基準が異なります。「一般型」については安否確認サービス・生活相談サービスを提供するため、これらをケアする専門家が少なくとも日中は建物に常駐していなければなりません。専門家に求められる資格・職種は次のとおりです。
● 社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所等の職員
● 医師
● 看護師
● 介護福祉士
● 社会福祉士
● 介護支援専門員
● 介護職員初任者研修課程修了者
ただし下記の条件を満たした場合は、スタッフが常駐せずとも構わないとされています。
● 1日1回以上は適切な方法(居室への訪問など)で安否確認を実施
● 各居住部分に緊急通報装置を設置
● 電話など適切な方法により生活相談サービスを提供
「一般型」に入居する際は、スタッフの常駐体制について確認してみてください。一方、「介護型」のサービス付き高齢者向け住宅は、介護保険制度上は特定施設入居者生活介護の指定を受けた介護施設として扱われます。そのため、次のように具体的な人員配置基準が定められていることが特徴です。
管理者 | 1人(兼務可) |
生活相談員 | 要介護者等100名あたり1人以上 |
介護・看護職員 | 要介護者3名あたり1人以上 |
機能訓練指導員 | 1人以上(兼務可) |
ケアマネジャー(計画作成担当者) | 要介護者等100名あたり介護支援専門員1人以上 |
参考:厚生労働省 老健局
住宅型有料老人ホームとサ高住の生活スタイルの違い
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は入居者の生活スタイルにも差があります。
住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
1日のスケジュールが決まっている | 自由な生活を送れる |
それぞれ違いを見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームは1日のスケジュールが決まっていることが多い
住宅型有料老人ホームはイベントやレクリエーションなど、1日のスケジュールが決まっていることが多いです。自由時間もありますが、サービス付き高齢者向け住宅と比べるとプライベートな時間は少ないかもしれません。
サ高住は基本的に自由な生活を送れることが多い
サービス付き高齢者向け住宅はあくまでも賃貸住宅であるため、とくにイベントなどのスケジュールは決まっていません。そのため自宅と同じく、自由な生活を送れることが多いです。
住宅型有料老人ホームとサ高住の入居難易度は?
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅はどちらも施設数が多いため、その他の介護施設のように入居待ちが発生している可能性は低いでしょう。ある程度自立している状態なら、どちらの施設にも比較的スムーズに入居できます。ただし要介護度が高い場合、「一般型のサービス付き高齢者向け住宅」からは入居を断られる可能性が高いです。その場合は「住宅型有料老人ホーム」か「介護型のサービス付き高齢者向け住宅」を候補にしてみてください。
住宅型有料老人ホームとサ高住、どちらがおすすめ?
最後に住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリットを比較してみましょう。
比較項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
メリット | 食事・生活支援を基本プラン内で受けられる レクリエーションなどが活発 物件数が多く入居しやすい | 自由度が高い 賃貸契約なため初期費用が比較的安価 物件数が多く入居しやすい |
デメリット | 自由度がやや低い 初期費用が高額になりやすい 介護サービスは外部事業者と契約が必要 | 食事などはオプション契約が必要 他の入居者との交流は限定的 介護サービスは外部事業者と契約が必要 |
これらメリット・デメリットをふまえ、それぞれの施設がどのような方と相性がいいのか紹介します。
住宅型有料老人ホームがおすすめな人
次のようなニーズがある方は、住宅型有料老人ホームとの相性がいいでしょう。
● 食事・家事などを全般的に任せたい
● レクリエーションなどと通じてコミュニケーションを取りたい
● 状況に応じて柔軟に介護サービスを受けたい
なお、レクリエーション内容などは施設によって異なるため、あらかじめ施設に確認してみてください。
サ高住がおすすめな人
次のようなニーズがある方は、サービス付き高齢者向け住宅のほうがおすすめです。
● 見守りを受けつつ、自宅と同じような生活を続けたい
● 初期費用をなるべく抑えたい
● さまざまな選択肢の中から理想の施設を探したい
サービス付き高齢者向け住宅はとくに選択肢が多いため、下記から希望条件を絞って検索してみてください。
まとめ
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅はどちらも自立〜介護の必要性が低い高齢者を対象としていますが、提供サービスや入居後の暮らしに差があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、この記事で紹介したポイントを参考に理想の施設を探してみてください。また、スマートシニアには住宅型有料老人ホームもサービス付き高齢者向け住宅も数多く掲載されています。費用やエリア、提供サービスなどの条件を絞って検索できるため、ぜひご活用ください。
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介護福祉士として10年以上現場経験があり、現在は介護老人保険施設の相談員として従事。介護資格取得スクールの講師やWEBライターとしても活動中。家族の声を元にした介護ブログを通じ、2019年3月、NHKの介護番組に出演経験もある。