老人ホーム紹介センターとは?種類や正しい選び方について徹底解説!
老人ホームへの入居を検討する際に、老人ホーム紹介センターを利用することで探している老人ホームを利用しやすくなります。
そこで本記事では、老人ホーム紹介センターの概要やメリット、また正しい選び方について詳しく解説します。
本記事をお読みいただくことで、老人ホーム紹介センターの概要や利用上の注意点について理解できますので、是非とも最後までお読みください。
老人ホーム紹介センターとは?
老人ホーム紹介センターとは「老人ホームを探している人」に対して「入居者の募集を行っている老人ホーム」を紹介し、老人ホーム入居のサポートを行う専門業者です。
入居後のミスマッチによる転居やQOL(Quality of life(クオリティ オブ ライフ):「生活の質」「生命の質」)の低下を軽減し、理想の老人ホーム入居を実現する為には、入居者の身体や経済状況に適しており、生活の希望が実現できる老人ホームへ入居することが重要となります。
老人ホーム紹介センターを利用することで、専門の相談員による”老人ホーム入居に必要な専門知識の提供”や”細かなヒアリング”により、理想の老人ホーム入居をスムーズに行うことが可能となります。
対面型とネット型の2種類が存在する
現在、老人ホーム紹介センターには、対面型とネット型の2種類があります。まずはそれぞれの特徴をみていきましょう。
対面型の特徴
対面型とは、店舗などを設けており対面で相談ができる為、安心感の高い相談方法となります。
また、相談員は老人ホームごとの知識が豊富であり、見学同行や入居手続きのサポート、入居後のアフターサポートなども充実していることが多く、老人ホーム入居において包括的なサポートを受けることができます。
近年では不動産業者などの異業種からの参入も多くなっており、不動産売却の相談をはじめ、老人ホーム入居に関わる不用品処分や相続等のサービスを提供する事業者も多くなってきました。
一方で、エリアに特化している事が多く、提案される老人ホームが限定的になってしまう可能性は高くなります。
ネット型の特徴
ネット型とは、スマホやパソコンなどを利用しインターネット上で老人ホームを検索する事ができます。サポート窓口を設けていることが多い為、自宅にいながらオンラインや電話などで老人ホーム探しの相談をすることもできます。
老人ホームごとの情報量が多く掲載されていることや、広範囲で老人ホームを探すことができます。
一方で、スマホやパソコンの操作が必要になる為、一定以上のITリテラシーが必要な点や、自身で情報を整理しながら老人ホーム探しを行う必要がある為、相談員に気軽に相談したい方や包括的なサポートを必要とする方には、ハードルが高くなってしまう可能性があります。
老人ホーム紹介センターのメリット
老人ホーム紹介センターを利用するメリットは大きく分けて4つあります。それぞれのメリットをみていきましょう。
希望条件に合う施設を紹介してくれる
理想の老人ホーム入居には、身体や経済状況をはじめ、入居後に実現したい生活などを明確にし、それらの条件にマッチする老人ホームを探す必要があります。
老人ホーム紹介センターには、老人ホームごとの情報が多く蓄積されています。具体的には実際の入居者の評判や生活の状況、提供されているサービス内容といった情報です。
入居相談員のよるポイントを押さえたヒアリングにより、より希望条件にあう施設を紹介してくれる体制を整えています。
施設の現地見学を手配してくれる
老人ホーム紹介センターでは、希望施設との見学調整も行っています。複数の老人ホームを見学する場合、それぞれをの老人ホームとの見学調整が必要になりますが、それらを一任できる為、見学調整の手間を軽減することができます。
対面型の老人ホーム紹介センターでは、見学同行まで実施してくれる事が多くあります。
当日は専門的な視点でアドバイスを貰うことができる点や、これから入居する可能性のある老人ホームに対して聞きづらい事なども率先して聞いてもらうことができるので、事前に確認できる情報量が多くなります。
入居後のアフターフォローも受けられる
実際に納得して入居した老人ホームであっても、入居後に想定していなかったトラブルや些細な事から不安を抱えてしまう可能性もあります。
そのような状況になった際に、入居先の老人ホームへは言いづらく、どこに相談すればいいいかもわからずに、不安を抱えながら生活を送らなければいけない状況になっている方もいらっしゃいます。
そのような場合でも、相談した老人ホーム紹介センターからアフターフォローを受けることができる為、入居後も安心してお過ごしいただくことができます。
基本無料で金銭負担がない
老人ホーム紹介センターは、紹介先の老人ホームからの広告料や入居者の紹介手数料として収益を得ている為、利用者は基本的に費用がかからない仕組みとなっています。
専門知識を習得した相談員より、老人ホームに関する基礎知識の説明から、ポイントを押さえた細かなヒアリングを受け、最適な老人ホームの提案、見学調整、見学同行、入居後のアフターフォローなど包括的なサポートを無料で受けられる為、老人ホーム探しで後悔したくない方にはおすすめのサービスとなります。
老人ホーム紹介センター利用時の注意点
老人ホーム入居を包括的にサポートしてくれる老人ホーム紹介センターを利用する際には、いくつかの注意点があります。
相談員の経験値で応対品質が変わる
相談員の中には、介護・医療の有資格者かつ長年の経験があるという相談員もいれば、相談員としての経験が少ない相談員もいるというのが現状です。
相談員の経験値によっては、意向がうまく伝わらずに、希望に沿わない老人ホームを提案される可能性もあります。
また、老人ホーム紹介センターは許認可制ではない為、異業種からの参入も多く、本業の側で老人ホーム紹介業務を行っている業者も多いのが現状です。
ミスマッチのない老人ホーム入居を実現する為に、担当相談員の対応に不安を感じたら、担当変更やそもそも老人ホーム紹介センターを変更するなどを行うことをおすすめします。
業者選定の比重が大きい
老人ホーム紹介センターは、紹介した老人ホームからの広告料や紹介手数料で運営しています。そのため、悪質な老人ホーム紹介センターでは自社の収益を優先して、利用者の希望に沿わない施設を提案したり、無理に契約を急かしたりするような言動を行うような老人ホーム紹介センターも一定数存在しています。
そのような老人ホーム紹介センターを利用してしまうと、本来提案されるべき老人ホームが提案されないといったような機会喪失にも繋がってしまう為、営業色が強い相談員や業者は注意が必要です。
老人ホーム紹介センターを選ぶポイント
老人ホーム紹介センターは会社の規模などではなく、相談員の質を重視して選ぶことが重要です。
老人ホーム紹介センターの中には、介護の有資格者や介護に関わる人材のみで運営している事業者もありますが、相談員の経験値や話しやすい等といった相談員との相性も重要な選定ポイントとなります。
老人ホームに関する説明がわかりやすい
常に相談者の目線で考えてくれる
なぜこの老人ホームを提案したかの根拠がある
今だけでなく将来を見据えた提案をしてくれる
インターネットやパンフレットではわからない情報を提供していくれる
なんでも話しやすく、話をよく聞いてくれる
高住連(高齢者住まい事業者団体連合会)の紹介事業者届出公表制度によると、全国447法人が老人ホーム紹介業の登録をしており、年々増え続けています。
※届出は任意である為、さらに多くの老人ホーム紹介センターが存在することが想定されます。
そのような背景からも、老人ホーム紹介センターを利用する際には、複数の事業所に問い合わせしてみることも重要です。
参考: 高齢者住まい事業者団体連合会
まとめ
「老人ホームを探している人」と「入居者の募集を行っている老人ホーム」を繋ぐ老人ホーム紹介センターには様々な業者が存在します。
親身に寄り添ってくれて、なんでも相談できる老人ホーム紹介センターの相談員に出会うことができれば、老人ホーム探しの心強いパートナーになってくれることでしょう。
利用料が無料だからと妥協せず、まずはパートナーとして納得のいく紹介センターを探してみましょう。