老後の資金はいくら必要?老人ホームにかかる費用も解説!

老人ホームに入居する際には、多額の費用がかかります。これらは公的施設か民間施設かの違い、また施設ごとの費用構造で大きく変わります。


そこで本記事では、老人ホームの施設ごとにかかる費用や軽減のポイントについて解説します。


本記事をお読みいただければ、老人ホームにかかる費用の理解が深まりますので、是非とも最後までお読みください。

老後の資金はいくら必要?老人ホームにかかる費用も解説!

老人ホームは施設ごとに費用が異なる?


老人ホームの費用は、施設の種類によって大きく異なります。公的施設と民間施設の違いを理解することが、適切な選択をするための第一歩です。


公的施設

公的施設とは、自治体や国が運営する老人ホームのことを指します。


これらの施設は、民間施設と比較して費用が抑えられていることが特徴です。公的施設には、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などがあります。


特別養護老人ホームは、要介護度が高い高齢者を対象としており、入居待ちの状態が続くことが多いです。費用面では、入居時の初期費用がほとんどかからず、月額費用も比較的低く設定されています。具体的には、月額費用は10万円前後が一般的です。


介護老人保健施設は、リハビリテーションを重視した施設で、医療ケアが必要な高齢者が対象です。こちらも初期費用はほとんどかからず、月額費用は特養と同様に10万円前後となっています。

公的施設の大きなメリットは、費用が抑えられている点ですが、その反面、入居待ちの期間が長くなることが多いです。したがって、早めの情報収集と申し込みが重要となります。


民間施設

民間施設は、公的施設と比べて多様なサービスや設備が整っていることが多く、その分費用も高くなる傾向があります。


民間施設には、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな種類があります。それぞれの施設によって提供されるサービス内容や料金体系が異なるため、入居前にしっかりと確認することが重要です。


介護付き有料老人ホームは、24時間体制で介護サービスを提供しており、医療機関との連携も強化されています。


そのため、月額費用が高めに設定されていることが一般的です。一方、住宅型有料老人ホームは、基本的な生活支援サービスを提供し、必要に応じて外部の介護サービスを利用する形態です。こちらは介護付き有料老人ホームに比べて費用が抑えられることが多いです。


サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー設計や緊急通報システムが整備されており、比較的自立した生活が可能な高齢者向けの施設です。こちらも月額費用は比較的低めですが、追加の介護サービスが必要な場合は別途料金が発生することがあります。


老人ホームの費用はいくらかかるのか?

老人ホームに入居する際の費用は、施設の種類や提供されるサービスによって大きく異なります。以下では、入居時に必要な初期費用と入居後にかかる月額費用について詳しく解説します。


入居時に必要な初期費用

老人ホームに入居する際には、まず初期費用が必要となります。この初期費用は、施設の種類や立地、提供されるサービスの内容によって大きく異なります。一般的には、以下のような費用が含まれます。



1. 入居一時金

入居一時金は、入居時に一括で支払う費用で、施設の利用権を確保するためのものです。公的施設ではこの費用が比較的低く抑えられることが多いですが、民間施設では数百万円から数千万円に及ぶこともあります。



2. 保証金: 

一部の施設では、入居者が退去する際の修繕費や未払い金に備えて保証金を求めることがあります。この保証金は退去時に返還されることが一般的です。



3. 敷金・礼金: 

特に民間の老人ホームでは、賃貸住宅と同様に敷金や礼金が必要となる場合があります。敷金は退去時に返還されますが、礼金は返還されません。



4. その他の初期費用: 

施設によっては、入居時に家具や家電の購入費用、引越し費用、医療機関との連携費用などが発生することもあります。


入居後に必要な月額費用

老人ホームに入居した後にかかる月額費用は、施設の種類や提供されるサービス内容によって大きく異なります。一般的には、以下のような費用が含まれます。


まず、基本的な生活費用として、食事代や光熱費が挙げられます。これらは日常生活を維持するために必要な費用であり、施設によっては一律の料金が設定されていることが多いです。


次に、介護サービス費用です。介護度に応じて必要なケアが提供されるため、介護度が高いほど費用も増加します。介護保険が適用される場合もありますが、自己負担分が発生することを忘れてはいけません。


また、医療費も考慮する必要があります。定期的な健康チェックや必要な医療処置が行われるため、これらの費用も月額費用に含まれます。


利用可能な補助金・助成制度

老人ホームに入居する際には、費用の負担が大きくなることが多いですが、利用可能な補助金や助成制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。


まず、代表的な制度として「介護保険制度」があります。これは、要介護認定を受けた方が対象となり、介護サービスの利用料の一部を公費で賄うことができる制度です。


また、自治体によっては独自の助成制度を設けている場合もあります。例えば、低所得者向けの特別な補助金や、特定の条件を満たす場合に支給される助成金などがあります。これらの制度は、各自治体の福祉課や介護保険課で詳細を確認することができます。


老人ホームの費用を軽減する方法

老人ホームの費用は高額になることが多いため、少しでも負担を軽減する方法を知っておくことが重要です。


  1. 都市部から離れた施設を選ぶ

  2. 駅から遠くて築年数が古い施設を選ぶ

  3. 個室よりも多床室タイプの施設を選ぶ


ここでは、費用を抑えるための具体的な方法をいくつかご紹介します。


都市部から離れた施設を選ぶ

老人ホームの費用を軽減する方法の一つとして、都市部から離れた施設を選ぶことが挙げられます。都市部の施設は土地代や運営コストが高いため、入居費用や月額費用が高くなる傾向があります。


一方、地方や郊外に位置する施設は、土地代が安く、運営コストも抑えられるため、比較的リーズナブルな料金設定がされています。


駅から遠くて築年数が古い施設を選ぶ

老人ホームの費用を軽減する方法の一つとして、駅から遠くて築年数が古い施設を選ぶことが挙げられます。


駅から遠い施設は交通の便が悪いため、一般的に人気が低く、その分費用が抑えられる傾向があります。また、築年数が古い施設も新築やリノベーション済みの施設に比べて費用が安くなることが多いです。


ただし、駅から遠い施設や築年数が古い施設を選ぶ際には、いくつかの注意点があります。まず、交通の便が悪いと家族や友人が訪問しにくくなる可能性があります。訪問頻度が減ると、入居者の精神的なサポートが不足することも考えられます。


個室よりも多床室タイプの施設を選ぶ

老人ホームの費用を軽減する方法の一つとして、多床室タイプの施設を選ぶことが挙げられます。


多床室とは、複数の入居者が一つの部屋を共有する形式の部屋のことです。個室に比べてプライバシーは少ないものの、その分費用が抑えられるため、経済的な負担を軽減することができます。


多床室タイプの施設は、特に公的施設に多く見られます。公的施設は、自治体や国が運営しているため、費用が比較的安価に設定されていることが多いです。これに対して、民間施設では個室が主流であり、費用も高額になる傾向があります。


また、多床室タイプの施設では、他の入居者との交流が自然と増えるため、孤独感を感じにくいというメリットもあります。特に、家族や友人との交流が少なくなりがちな高齢者にとっては、社会的なつながりを保つことが精神的な健康にも寄与するでしょう。


まとめ

老人ホームにかかる費用は、施設の種類や立地条件、提供されるサービス内容によって大きく異なります。公的施設と民間施設の違いや、初期費用と月額費用の内訳、さらには利用可能な補助金や助成制度について理解することが重要です。


また、費用を軽減するための方法として、都市部から離れた施設や駅から遠くて築年数が古い施設、多床室タイプの施設を選ぶことも検討する価値があります。


本記事を通じて、老人ホームにかかる費用の全体像を把握し、適切な選択をするための参考にしていただければ幸いです。老後の生活を安心して過ごすために、しっかりとした準備を進めていきましょう。


参考:COCO the Style|資産形成のココザス株式会社

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