老人ホームでのリハビリの内容とは?施設の種類も徹底解説!

リハビリの内容を重視して、老人ホーム選びをしようと考えている方も多くいます。


本記事では、老人ホームのリハビリの種類について、またそれぞれの特徴について紹介していきます。


本記事をお読みいただくことで、老人ホームのリハビリの種類について理解が深まりますので、是非とも最後までお読みください。

リハビリ体制の整った老人ホーム3種類


高齢者の中には、病気やけがからの回復を目指し、リハビリテーションを必要とする方が少なくありません。そんな方々にとって、リハビリ体制が整った老人ホームの選択は非常に重要です。ここでは、リハビリを重視した老人ホームの3つの主要な種類について解説します。


リハビリでの在宅復帰を目的とする介護老人保健施設


介護老人保健施設は、リハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し、利用者が可能な限り自宅での生活に戻れるよう支援することを目的としています。


こうした施設では、専門のスタッフが個々の健康状態や生活環境を考慮した上で、最適なリハビリプランを組み立て、実施します。


多くの場合、理学療法士や作業療法士などが常駐し、日常生活動作の改善を図るための様々なトレーニングが行われます。また、在宅復帰に向けた社会復帰訓練も重要な役割を果たし、利用者が社会とのつながりを持ちながら回復を目指すことができるよう配慮されています。


リハビリ体制の整った介護療養型医療施設


リハビリ体制の整った介護療養型医療施設では、長期にわたる医療が必要な高齢者を対象にしたリハビリテーションを提供しています。


こうした施設は、病院と老人ホームの中間に位置づけられ、主に慢性期の疾患を抱える方々が利用します。リハビリの目的は、日常生活動作(ADL)の向上を図り、可能な限り自立した生活を送れるようにすることです。


施設内には理学療法士や作業療法士などの専門スタッフが常駐し、個々の健康状態やニーズに合わせたプログラムを提供しています。機能訓練に加え、栄養管理や看護ケアも充実しており、総合的なサポートを受けながら、ゆっくりと体力の回復を目指すことができます。


リハビリを重視する民間の老人ホーム


リハビリを重視する民間の老人ホームでは、居心地の良さと機能回復を両立させたサービスが提供されています。


これらの施設は、個々の利用者のニーズに合わせたリハビリテーションプログラムを特色としており、在宅復帰を目指す方だけでなく、快適な施設生活を送りたいと考える方にも適しています。


施設によっては専門の理学療法士や作業療法士が常駐し、一人ひとりの身体機能や生活習慣に応じた個別のリハビリ計画を立て、実施しています。また、民間の老人ホームは、設備やサービスの質にもこだわりを持ち、快適な環境の中でリハビリに専念できるよう工夫されているのが特徴です。


老人ホームで受けられる4種類のリハビリ


老人ホームで提供されるリハビリテーションは、入居者の身体機能の維持・向上を目指し、日常生活の質を高めるために欠かせないサービスです。


具体的には、理学療法士(PT)による運動機能の回復、作業療法士(OT)による日常生活動作の改善、言語聴覚士(ST)による嚥下能力やコミュニケーション能力の向上、そして生活リハビリとしての機能訓練があります。


ここでは、各リハビリの特徴について解説していきます。


理学療法士(PT) のリハビリ


理学療法士(PT)によるリハビリは、主に運動機能の回復を目的としています。高齢者に多い関節の痛みや筋力の低下、歩行障害などに対し、個別のプログラムを通じて改善を図ります。リハビリの内容としては、ストレッチや筋トレ、バランス訓練などがあり、これらは転倒予防や自立した生活を送るための基盤を作ることにも繋がります。


また、機能訓練だけでなく、入居者の心理的なサポートも重要視され、モチベーションの向上にも努めています。老人ホームにおける理学療法士の役割は、単に身体機能の改善に留まらず、入居者の社会参加や生活の質の向上にも寄与する重要なものです。


作業療法士(OT) のリハビリ


作業療法士(OT)によるリハビリは、日常生活動作(ADL)の向上を目指すものです。具体的には、食事や着替え、トイレなどの基本的な動作から、趣味活動や社会参加に至るまで、患者さん一人ひとりの生活全般にわたる支援を行います。


老人ホームにおけるOTのリハビリは、住環境を考慮した上で、個々のニーズに合わせたプログラムを提供しています。これにより、利用者の自立した生活を促進し、QOL(生活の質)の向上を目指します。


また、認知症の方への対応や、住まいのバリアフリー化のアドバイスなど、生活全般にわたるサポートを行うこともOTの重要な役割です。


言語聴覚士(ST) のリハビリ


言語聴覚士(ST)によるリハビリは、主に言語や嚥下(えんげ)に関する機能の改善を目指すものです。高齢になると、脳卒中などの影響で発話や飲み込みに困難を抱える方が増えます。


そうした方々に対して、言語聴覚士はコミュニケーション能力の向上や、食事時の誤嚥防止などをサポートします。具体的なリハビリ内容としては、発音練習や会話練習、口腔内の筋肉を鍛えるエクササイズ、食事の際の姿勢や嚥下方法の指導などがあります。


これらのリハビリを通じて、日常生活におけるコミュニケーションの質の向上や、食事を楽しめるようになることを目指しています。


老人ホームで受けられる生活リハビリ


生活リハビリは、高齢者が自立した日常生活を送るために必要な機能を維持・向上させるためのリハビリテーションです。


老人ホームでは、日々の生活の中で行われるこのリハビリが、利用者の心身の状態を考慮した上で提供されます。


具体的には、起床から就寝までの一連の動作や、食事、着替え、トイレなどの基本的な生活動作(ADL)のサポートが中心となります。また、趣味活動や社会参加を通じて、生活に張り合いを持たせることも重要視されています。


まとめ


本記事では、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、民間の老人ホームといった、リハビリ体制が整った施設の種類と、そこで提供される理学療法、作業療法、言語聴覚療法、生活リハビリといったリハビリの種類について解説しました。


適切なリハビリを受けることで、在宅復帰を目指すことも可能になりますし、施設での生活の質を高めることもできます。老人ホーム選びをする際は、今回紹介した情報を参考に、ご自身やご家族にとって最適な施設を見つけることができるようにしましょう。

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