老人ホームの面会ルールとは?手土産や頻度、制限について解説!

ご家族が老人ホームに入居している場合、定期的に面会に訪れて様子を確認したいと考えるものです。しかし、「どのくらいの頻度で面会に行くべきか」「手土産は持っていっていいのか」など、ルールやマナーについてわからないことも多いでしょう。

今回は、老人ホームの面会について、面会の種類やルール・マナー、おすすめの手土産などを紹介します。


老人ホームにおける面会とは? 

老人ホームにおける面会は、入居者とご家族双方にとって非常に重要な時間です。

面会に訪れることで、入居者が元気に生活できているか、体調に問題はないかなどを知ることができます。また、生活用品や趣味のアイテムなどを届け、生活のサポートをすることも可能です。

さらに入居者の不安を和らげる効果もあります。ご家族と離れて施設で生活することに、寂しさや不安を抱えている方は少なくありません。定期的に面会に訪れて家族と話す時間を設けることで、入居者が安心して生活できるようになるでしょう。

老人ホームにおける面会の種類 

以下では、老人ホームにおける面会の種類について解説します。

直接面会

直接面会とは、その名のとおり入居者と面会者が直接対面して行う形式です。

面会室や居室などのスペースで面会を行うため、同じ空間でプライベートな時間を楽しめます。顔を合わせて会話を楽しめるため、お互いの表情がわかりやすく、スムーズにコミュニケーションをとれるのがメリットです。

一方、インフルエンザや新型コロナウイルスといった感染症が流行する時期は、直接面会が制限される可能性があります。面会が認められる場合でも、「面会時間は1時間まで」「ワクチン接種証明書や陰性証明書が必要」など、厳しいルールが課せられることもあります。

ガラス越し面会 

ガラス越し面会は、入居者と面会者が別々の部屋で窓ガラス越しに対面し、電話を使って会話する形式です。感染症対策として採用されています。

別々の空間で面会を行うため、感染リスクを防げるのがメリットです。直接触れ合うことはできませんが、顔を見て話せるため、オンライン面会に比べるとコミュニケーションもとりやすいでしょう。入居者の体調を直接確認できるというメリットもあります。 

オンライン面会(コロナ禍) 

オンライン面会は、コロナ禍で多くの施設が導入を開始した面会方法です。ビデオ通話を利用して、オンラインで面会を行います。面会者が施設を訪れ、施設内で用意されたタブレットやパソコンを用いてオンライン面会を行う場合もあります。

オンライン面会は、入居者と面会者が直接会うわけではないため、感染リスクを防げるのがメリットです。また、遠方に住んでいる方も気軽に面会できるというメリットもあります。

一方、通信のラグで思うようにコミュニケーションがとれない可能性があります。また、面会時間が10分や15分などと制限されていることも多いです。

老人ホームの面会ルール・マナー 

老人ホームの面会には、いくつかのルールやマナーが存在します。施設に迷惑をかけないためにも、事前にルールやマナーについて理解しましょう。

面会の事前予約が必要 

面会の際は、施設に事前に連絡して予約をしましょう。

近年では、セキュリティの観点から予約をしなければ施設に入れないというルールを定めているケースが多く見られます。感染症対策として面会に制限を課している施設も少なくありません。

また、多くの施設では1日のスケジュールが決められています。食事や入浴などの時間帯に面会に訪れても、面会に対応できない可能性が高いです。

確実に面会できるよう、施設に問い合わせて面会の希望日時や同伴者の人数について連絡しましょう。子どもやペットと一緒に面会に訪れたい場合は、同伴の可否を確認することも必要です。

面会時の基本的な感染対策

面会時は、入居者に感染症を移してしまわないよう、感染対策を心がけましょう。施設には抵抗力が弱い方も多いため、ウイルスや細菌を持ち込まないよう配慮することが欠かせません。

面会当日は検温し、体調に問題がないかを確認する必要があります。万が一当日に体調が悪くなってしまった場合は、必ず面会をキャンセルしてください。

老人ホームを訪れた際は、まずは手洗いとうがい、アルコール消毒などを行いましょう。マスクの着用が義務付けられている場合もあります。

なお、感染症が流行する時期は、一時的に面会が制限される場合があります。入居者を守るための措置であることを理解し、協力することが大切です。

老人ホームの面会時間や頻度

ここでは、老人ホームの面会に適切な時間帯や滞在時間、面会頻度について紹介します。

面会時間: 15〜17時が最適  

面会に訪れるベストな時間帯は、15〜17時です。この時間は、多くの老人ホームがおやつやレクリエーション、自由時間に設定しているためです。1日の中でも特にリラックスしやすい時間帯であり、ご家族との時間をゆったりと楽しめるでしょう。

午後に面会に訪れるのがどうしても難しい場合は、10時以降を選ぶのがおすすめです。朝はモーニングケアや朝食準備などで忙しく、スタッフが対応できない可能性があります。

滞在時間は、施設によってさまざまです。30分や1時間など制限を設けている施設もあれば、特に時間制限を設けていない施設もあります。入居者が使われてしまわないよう、長時間の面会は避けることをおすすめします。

面会頻度: 家族の場合には2週間〜1ヶ月に1度 

面会に訪れる頻度は、2週間〜1ヶ月に1度が目安です。生活用品を届ける場合は、週に1回程度を目安にしましょう。

面会頻度について特別な規定がない場合は、ご家族にとって無理のない範囲で面会をすることが大切です。

また、あまり頻繁に面会に訪れると、入居者の生活リズムが崩れてしまいます。一方、面会頻度があまりにも低い場合は、入居者が家族に会えない寂しさや不安を抱いてしまいかねません。2週間〜1ヶ月に1度を目安に、お互いにとって負担にならない頻度で面会に訪れましょう。

なお、施設によっては面会回数に制限を設けている場合もあるため、事前に確認が必要です。

老人ホームのお土産に関するルール

面会時、入居者や施設にお土産を持っていきたいと考える方もいるでしょう。ここでは、老人ホームのお土産に関するルールを紹介します。

渡す際には食べ物より小物がおすすめ 

入居者にお土産を持っていく際は、食べ物ではなく小物を選ぶのがおすすめです。

入居者の体調や持病によっては、食事が制限されている場合があります。施設側で栄養管理を行っているため、手土産の食べ物を勝手に食べてしまうと、食事や薬を調整しなければならない可能性があります。

どうしても食べ物を持っていきたい場合は、事前に施設に確認しましょう。また、手料理は食中毒の危険性があるため、持ち込まないようにしてください。

手土産には、長く使える小物が喜ばれます。おすすめは以下のとおりです。

  • 衣類(お気に入りの洋服、パジャマなど)

  • 日用品(肌触りのよいタオル、暖かいブランケットなど)

  • 趣味のアイテム(本、手芸用品、パズルなど)

スタッフや他入居者の分は不要

スタッフや他入居者への手土産は基本的には不要です。

施設に利用料を支払っているという立場であるため、それ以上にスタッフに何かをプレゼントする必要はありません。施設によっては、スタッフが手土産を受け取らないようルールを設けている場合もあります。

スタッフに感謝を伝えたい場合は、施設を訪れた際に挨拶をしたり、日頃の感謝を言葉で伝えたりすることが大切です。

また、他の入居者への手土産は、一部の方への優遇となってしまう可能性があります。制限されている食べ物を知らずに渡してしまうリスクもあるため、ご家族への手土産のみ持っていくようにしましょう。

まとめ 

老人ホームの面会は、入居者の様子を確認でき、入居者の不安を和らげられるため非常に重要な時間です。2週間〜1ヶ月に1度を目安に、無理のない範囲で面会に訪れましょう。

施設によって、面会できる時間帯や頻度、持っていけるものに制限を設けている場合があります。事前に施設に連絡をし、面会が可能であるか、特別なルールはあるかなどを確認することが大切です。

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