いいケアマネってどんな人?探し方から選ぶ時のポイントまで詳しく解説

「いいケアマネジャーはどうやって探すの?」「今のケアマネジャーは変更できる?」このような疑問はありませんか?

2022年9月15日現在、65歳以上の高齢者人口が3,627万人となり、過去最多となりました。高齢者の増加により、介護や支援を必要とする方も年々増加している傾向です。


高齢者の生活を支えるために介護サービスを利用する方も多いですが、その介護サービスを利用するには介護サービス計画書が必要となります。

そこで、ケアマネジャーが担当に付き要介護や支援が必要になった人でも、生活の質(QOL)を維持・向上しながら高齢者が自分らしく生活していくために、介護サービス計画書を作成します。


しかし、ケアマネジャーにも様々な個性があり、どうやって探せば良いのか?変更はできるのか?について解説しています。

ケアマネジャーの対応に不満や疑問がある方はぜひ参考にしてみてください。

#施設サービス#在宅サービス#選び方#制度#資格
この記事の監修

とぐち まさき

渡口 将生

介護福祉士として10年以上現場経験があり、現在は介護老人保険施設の相談員として従事。介護資格取得スクールの講師やWEBライターとしても活動中。家族の声を元にした介護ブログを通じ、2019年3月、NHKの介護番組に出演経験もある。

ケアマネジャーとは

利用者や家族の相談役

ケアマネジャーとは、介護支援専門員のことを指します。国家資格ではありませんが、都道府県が認定する公的資格です。ケアマネジャーになるには、介護支援専門員試験に合格しなければいけません。受験するには、介護福祉士・社会福祉士・看護師などの国家資格を有し、これらの業務に通算5年間(かつ900日以上)従事している必要があります。


また、合格後に介護支援専門員実務研修を受講・修了し、各都道府県に登録して、はじめてケアマネジャーという専門職として働くことができます。

ケアマネジャーとして「5年以上の実務経験」などの条件を満たした場合、主任介護支援専門員研修を受け、主任介護支援専門員として働くことが可能です。主任介護支援専門員は専門性の高い知識や経験を生かすことができるケアマネジャーとしてさまざま事情所で活躍しています。


必要な国家資格

医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士・管理栄養士・精神保 健福祉士

【介護支援専門員の役割】

サービス事業所と利用者の間に入り連絡や相談・市町村(自治体)とのやり取りをおこない介護サービスの導入や提供をスムーズに行なうための調整役です。


まず、介護や支援が必要となった方の担当となり、身体状況や生活環境などを評価します。状況にあわせて総合的に判断し、適切にサービスを受けることができるようにケアプラン(介護サービス計画書)を作成します。


その他、介護給付管理(介護保険利用料の請求業務)や利用者に対して定期的な訪問をしてモニタリング(進捗状況の確認)を行いアセスメント(評価)をするなどの業務を担います。


【働く場所】

介護支援専門員の働く場所には、地域包括支援センターなどの公的機関や居宅介護支援事業所(在宅介護を支援する)のいわゆる”居宅ケアマネ”と特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・グループホームで勤務する”施設ケアマネ”があります。

参考:ケアマネージャーの仕事内容とは?ケアマネージャーの仕事内容と年収を解説リバティーワークス


ケアマネジャーの探し方

ケアマネジャーを探す前に、要介護認定を受ける必要があります。今まで要介護認定(要介護・要支援)を受けたことがない方は、市町村の介護保険担当窓口で申請手続きを行いましょう。


居住地のある地域包括支援センターに相談すると、希望に沿ったケアマネジャーを紹介してもらうことが多いです。在宅生活で介護サービスを利用していく予定があれば、居宅介護支援事業所のリストやハートページ(※1)を利用して、ご自身(家族)が選定することも可能です。

口コミなどをネットで確認し依頼する方法や、身近な友人などからの紹介で選ぶことができます。事業所によっては名指しでの依頼を引き受けることが困難な場合(※2)もあります。


また、老人ホームなどの施設に入所予定であれば施設のケアマネジャーが担当するため、探す必要はありません。

要介護認定が要介護と要支援では管轄が異なるため、注意する必要があります。基本的に要支援者は、地域包括支援センターの管轄ですが、地域包括支援センターから委託を受けた、居宅介護支援専門員のケアマネジャーが担当する場合もあります。

※1どちらも役所の介護保健課・保健福祉相談所・地域包括支援センターなどの市区内関連 施設で入手可能

※2ケアマネジャー1人当たりの受け持ち件数に限りがある


ケアマネジャーを選ぶポイント

ケアマネジャーによって専門性や知識量が異なる

ケアマネジャーを選ぶポイントは以下のような部分があります。


【ケアマネジャー以前の職種】

ケアマネジャーの前職には、さまざまなものがあります。例えば、介護現場で働いていた人もいれば、相談業務をメインにしていた人もいます。つまり、ケアマネジャーによって専門性や知識量が違うのです。

自身の受けたいサービスやニーズとケアマネジャーの専門性が合致しているか確認しておくと安心できます。


【常に公平である】

ケアマネジャーは中立的な立場で公正公平に立ち振るまう立場です。利用者本人だけではなく、家族・サービス事業所などの要望や意見を聞き取り、ケアプランに取り入れてもらえるかが大切です。負担や意見が一方に偏らないように提案・説明・調整していくことが求められます。


【話を最後までしっかり聞いてくれる】

利用者や家族が話している途中でも、話をさえぎり自身の意見や見解を話し出す方は注意が必要です。気持ちを受け止め、最後まで傾聴してくれるケアマネジャーは信頼関係を築いていける可能性が高いといえるでしょう。


【利用者やその家族のニーズを汲み取ってくれる】

こちらが話している内容を違った解釈し、希望するサービスとは異なる介護計画を作る方は注意が必要です。ニーズと異なるサービスは利用者本人の負担(状況を悪化させる)になります。疑問に感じたことは、納得いくまで確認すると良いでしょう。


【迅速に対応してくれる】

普段からいろんな事態にすぐ対応してくれるケアマネジャーは、緊急時にとても頼りになります。不在の場合でも折り返し連絡をすぐにしてくれる・サービスについての要望を伝えたらすぐにアクションを起こしてもらえるケアマネジャーは、とても心強いパートナーとなるでしょう。


【介護保険外のサービス情報をたくさん知っている】

介護サービスや支援は一人ひとりの状態や環境に応じて異なります。介護保険(フォーマルサービス)だけではなく、保険外(インフォーマルサービス)の支援を提案してくれるケアマネジャーはさまざまな視点から助言をしてもらえるでしょう。介護保険だけでは足りない部分を補うサービスの提案は、利用者や家族の負担軽減につながります。


【経験が豊富】

経験年数や経歴は大きな指標となるでしょう。経験があれば、さまざまな悩みや問題が起きても、すぐに対策を考えてくれます。


ケアマネジャーは人柄(人間性)と専門性がとても重要です。「ケアマネジャーとの信頼関係を作れるか?」「納得して適切な介護サービスや支援を利用していけるか?」などを見極めていくと良いでしょう。


在宅から施設に入居する時

ケアマネジャーがいる場合といない場合で異なる点

【在宅で担当ケアマネジャーがいる場合(介護サービスを利用している)】

担当ケアマネジャーに施設の入所希望を伝えましょう。その際に、予算(月の支払いや入居するための費用)や施設の設備などの希望を伝えると担当ケアマネジャーが該当する施設を探してくれます。


ある程度希望する施設を絞れたら、見学や体験などをおこなって本人や家族で、どの施設が良いか決定しましょう。担当ケアマネジャーは施設の入居時に必要な連絡や助言・相談など、さまざまなことに対応してくれます。


【在宅で担当ケアマネがいない場合(介護サービスを利用していない)】

ケアマネジャーがいない場合は、施設探しや連絡など、すべてを本人や家族で行います。施設探しは、インターネット・情報誌・口コミなどを利用すると良いでしょう。

気になる施設が見つかれば電話やメールで問い合わせ、資料請求を行い、施設内の情報(費用・サービス内容・人員など)を確認します。希望とあっていれば見学・体験などをおこない決定します。


また、介護認定を受けておらず突然入院してしまう方もいるでしょう。退院後、施設入所を希望する際には、医療ソーシャルワーカー(MSW)が対応し、ケアマネジャーへの問い合わせや入居先の施設探しなどを担当してもらえます。


本人や家族だけで施設を探す場合は、次の点で注意が必要です。

  • 看護師が不在のため、医療的なケアが行えない

  • 要介護度が高くなり介助量が増えた場合には、退所しなければならない

などの条件がある施設もあります。

入居を決める前に、入居後の対応についても確認しておきましょう。


ケアマネジャーを変更したい時

ケアマネジャーの変更は後悔しないように注意が必要

ケアマネジャーは変更することが可能です。ケアマネジャーを変更したいと感じる場面は、以下の通りです。

  • 専門性が違う

  • 希望をしっかり聞き取りしてくれない

  • 自身の見解を強く押してくる

  • 連絡がとりにくい など

様々な原因で「ケアマネジャーを変更した方がいいのでは?」と悩むこともあるでしょう。


そのような場合は、地域包括支援センターの窓口や市区町村の役場などにケアマネジャーの変更を相談できます。「今の担当者は変更したいけど、同じ事業所の他の人でも良い」という方は、現在利用している居宅介護支援事業所に相談し、ケアマネジャーだけを変更してもらうことも可能です。また、変更にあたって費用などは発生しません。


新しいケアマネジャーと一から信頼関係の構築や契約書などのやり取りが必要になります。(書類作成や役所への届けなどは新しいケアマネジャーがおこないます。)また、変更の決定は、利用者自身、あるいは家族が決めることとなり、新しいケアマネジャーと相性が合うとは限りません。変更してから後悔しないように、変更を希望する理由を明確に伝えることが重要です。


ケアマネジャーはそれぞれ専門性が異なる国家資格を有している可能性があるため、自分たちにとってより良い関係を築いていくことができる方を探す必要があります。


ケアマネジャーと上手に付き合うコツ

情報の共有がより良いサービスにつながる


【意見や要望は具体的に伝える】

例えば、「今は、自宅のベッド横にあるポータブルトイレで排泄しているが、今後リハビリをしてトイレまで移動して排泄したい」「両手は使えるので料理はできるが、買い物に行けないので代わりにしてほしい」など要望はわかりやすく伝えましょう。


ケアマネジャーには、すべて言わなくてもわかってくれているだろうと任せていると、意向に沿ったケアプラン(介護サービス計画書)が作成されません。要望・不安なこと・現状を伝えて、ケアマネジャーに理解してもらうことで、要望に沿ったケアプランが作成され、良いサービスにつながるでしょう。


【自身(利用者)のことをよく知ってもらう】

病気のことや日常生活状況はもちろんのこと、家族構成・職歴・趣味・特技・今までの生い立ちなど、どんなことでも知っておいてもらいましょう。多くの情報があれば、何気ない会話がヒントとなり問題が解決していくこともあります。


また、信頼関係を築いていくためにも必要なことです。ケアマネジャーには守秘義務があり、不用意に他言しないため、安心して話しておくと良いでしょう。


【わからないこと・不安なことがあれば質問する】

わからないことや不安に思うことがあるときは、その時に質問し解決しておきましょう。あいまいなまま、わかっているふりをしてしまうと、ケアマネジャーはあなたが理解しているものとして話を進めてしまいます。


その結果、「こんなはずじゃなかった」「希望していたのと違う」など負担を被るのは自分自身(利用者)となってしまうため、注意が必要です。ケアマネジャーの話を理解していると、具体的な要望を伝えることができるため、納得のいくケアプランとなるでしょう。


【必要以上に気をつかいすぎない】

「忙しそうだから…」「連絡がつかないので相談ができない」と悩む方もいますが、あまり遠慮しすぎないように注意が必要です。

ケアマネジャーは一人で複数人を担当しているため、忙しいのは事実でしょう。しかし、担当利用者の相談業務もケアマネジャーの仕事です。

何事も事前に相談することで、コミュニケーションだけでなくサービス調整もスムーズな場合が多いです。


【自身(家族)も介護についての知識・情報を増やす】

初めての介護では、まったく知識がないまま、いろいろな問題に遭遇するでしょう。本来ケアマネジャーは介護保険制度を理解し、多くの介護サービスや保険外サービスの中から、その人に合ったサービスを選定し提案します。しかし、自身の価値観や信念を強く押し付けるケアマネジャーもいることは事実です。


そのような時は、知識や情報があることで自分の希望するサービスを受けるために納得のいく話し合いができるのではないでしょうか?

インターネット上では、初めて介護に触れる方向けに情報発信しているサイトやセミナー情報が多数掲載されています。認知症に関しても、認知症カフェや認知症サポーター研修などが開催されているため、積極的に参加すると良いでしょう。


まとめ

ケアマネジャーは介護が必要な方や家族にとっては、サービスを円滑につないでくれる重要な存在です。しかし、担当のケアマネジャーと上手く関係性がつくれなければ、介護に対しての満足度が低くなり、本人や家族に負担やストレスがかかります。

優秀だと聞いていたケアマネジャーでも自分と相性が合うとは限りません。希望や要望ははっきりと伝え、信頼のできるケアマネジャーを慎重に選ぶと良いでしょう。

ケアマネジャーは、各関連部署に連絡・相談・調整を行い、中心となって生活全般を支える重要な役割があります。「専門の人だから言っている通りにすれば安心」「何となくこちらのことはわかってくれている」などと過信せずに、要望や意見は伝えていきましょう。

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