家族の介護疲れに注意!イライラしない認知症の接し方とポイントを解説
「認知症の介護が難しい」「相談したいときは誰にしたらいいの?」こんな悩みはありませんか?
家族が認知症になると心配ごとが増え、日々進行する症状や仕事との両立に苦悩する方も多いです。しかし、認知症についての知識や接し方を知っておくと、気持ちに余裕をもって対応ができるでしょう。
今回は、認知症の方との接し方や介護者の負担を軽減する方法についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
とぐち まさき
渡口 将生
認知症について理解する
認知症の症状には中核症状と行動・心理症状(BPSD)がある
認知症の方の介護をするためには、まず"認知症"について理解しましょう。認知症の症状は、中核症状と行動・心理症状(BPSD)の2つに分かれます。
中核症状 | 行動・心理症状(BPSD) | |
主な症状 | 記憶障害 見当識障がい 実行機能障害 判断力・理解力の低下 失行・失認 など | 不安 興奮 暴言・暴力 幻覚 徘徊 抑うつ・無気力・不安 異食 不潔行為 昼夜逆転 睡眠障害 など |
症状が起こる環境 | 認知症が発症すると必ず現れる | 不適切な環境や支援によって起こる |
また、脳の障害される部位や状態により、発症する認知症の種類が異なります。主な認知症は以下の通りです。
認知症の種類 | 症状・特徴 |
アルツハイマー型認知症 | もっとも多い認知症で全体の約7割を占める。 最近の事は忘れてしまいやすいが、昔のことは覚えている。 軽度の物忘れから少しずつ進行するため気づきにくい。 徐々に時間・場所がわからなくなる。 |
血管性認知症 | 脳梗塞や脳出血などの病気により脳細胞に血液が十分に送られず脳細胞が死んでしまうことで発症する。 高血圧や糖尿病などの生活習慣病が原因になる。 脳血管障害が発症するたびに進行する。 障害を受けた部位によって症状が異なる。 |
レビー小体型認知症 | レビー小体という特殊なたんぱく質により脳の神経細胞が壊されて発症する。 幻視や幻聴などの症状が出る場合もある。 徐々に手足が震えたり筋肉が固くなるといった症状が現れる。 歩幅が小刻みになり転倒のリスクが高まる。 |
前頭側頭型認知症 | 脳の前頭葉や側頭葉で、神経細胞が減少して脳が萎縮することで発症する。 感情の抑制ができない場合もある。 社会のルールを守れなくなる。 |
認知症の人と家族がたどる心理ステップ
認知症が発覚すると4つの心理ステップをたどる
次は、認知症の初期から後期にかけて変わる心理症状についてです。心理症状には、4つのステップがあります。
心理ステップ | 状態 |
ステップ1 | 戸惑い・否定 |
ステップ2 | 混乱・怒り・拒絶 |
ステップ3 | 割り切り・諦め |
ステップ4 | 受容 |
認知症の初期段階(ステップ1~2)では、本人が現実を受け入れられない状況にあり、落ち込むことや攻撃的になることも珍しくありません。この時期は特に接し方に注意が必要です。決めつけや強要をすると、拒否反応が出やすく、興奮したり暴力的になったりすることもあります。
後期(ステップ3~4)になるにつれて、精神的に落ち着いてきます。しかし、本人の気持ちを無視した接し方や、強引な言葉かけが、行動・心理症状(BPSD)の引き金になることもあります。
また、ステップは1から4まで、順番に進む訳ではありません。例えばステップ3まで進んでも、ある時を境にステップ1や2に逆戻りすることもあります。そのため、認知症の方を尊重した対応を継続する必要があります。
認知症の方の心理ステップを紹介しましたが、この経過は家族にも同じ様におとずれます。互いの心理ステップが合っていない場合は、接し方にズレが生じ、気持ちが離れるケースもあるため注意が必要です。本人と自分自身の状態がどの段階にあるかよく見極め、お互いが尊重し合える関係性を保つことが重要になります。
イライラを軽減する認知症介護の心構え
7つの考え方で心を穏やかにする
認知症の方の介護は、思ったようにいかない場面もたくさんあるでしょう。認知症の方は一日の中で、精神状態が大きく変わることがあります。これは、介護者に問題があることもありますが、すべてではなく、周囲の音や匂いなどの間接的なものが影響している場合もあります。
介護者側の心構えとして以下の7つを意識して対応すると、認知症の方が落ち着いて生活できたり、介護者側の気持ちも楽になるでしょう。
【ゆったり、ゆっくりを意識する】
認知症の方は、記憶障害や見当識障害が起こり、動く前に「確認する」という動作が入るため、行動がゆっくりになる傾向にあります。介護者はつい急かしてしまうことがあるかもしれませんが、認知症の方を介護するうえで、急かすことはよくありません。認知症の方の理解が追い付く前に行動を促すと、混乱や不安が生じ、認知症の進行や行動・心理症状につながることがあります。
【五感を生かしたコミュニケーションする】
コミュニケーションをとる際は、声の大きさ・トーン・速さに気をつけ、認知症の方にペースを合わせるとスムーズです。
また、表情や仕草、身だしなみなどの非言語コミュニケーションにも意識しましょう。さらに、自然な形でボディタッチをすることで気持ちが落ち着き、安心感を伝えられます。ボディタッチは、背中や膝など、不快に感じにくい場所から行うと良いでしょう。
【共感し感情を合わせる】
認知症の方が感じている不快感や不安な気持ちを共感し共有することで、安心感につながります。まずは、話を傾聴し相手を理解することから始めると良いでしょう。信頼関係が形成されると、その後のサポートもスムーズに行えるようになります。
【認識や心の世界を理解する】
介護者は、認知症の方の感じている世界を否定しないように気をつけましょう。認知症の症状には、季節や時間を正しく認識できないことがあります。無理に訂正すると、理解してもらえない相手と認識され、信頼関係を築きにくくなります。
認知症のすべてを理解することは難しいですが、理解したい、知りたいという姿勢は認知症の方にも伝わります。
【分かりやすく調整する】
認知症は判断力や理解力が低下します。そのため、本人の何気なく話していると、誤解を招くこともあるでしょう。認知症の方がわかりやすいように話す内容を簡潔にして、理解しやすい言葉選びをすると良いでしょう。
また、周囲の雑音が入らない環境で話すなど、会話に集中できる場所を設定することも大切です。
【かけがえのない、大切な存在であることを感じてもらう】
認知症になったからといって、何もできない訳ではありません。人は仕事や役割があることで自分の存在を認めやすく、生きがいにつながるものです。他の人のためになっていると感じられる役割を見つけることが大切です。
【外部との繋がりをもつ】
歳を重ねると、徐々に閉じこもりになる方が増えます。認知症になるとさらにその傾向が強くなりますが、外部と接触する機会を持つことは、脳に良い刺激となります。
服装や身だしなみを整えることも、社会性を維持する大切な行為で、このような習慣は認知症の進行を予防する効果が期待できます。
認知症介護に限界を感じる場面
限界を感じる場面を理解しておくと心に余裕ができる
認知症の方の介護は、簡単ではありません。しかし、どのような場面でつらい状況になりやすいかを知っておくことで、事前に準備や対策ができます。
認知症介護に限界を感じやすい場面は以下の通りです。それぞれ見ていきましょう。
【わがままに耐えられない】
認知症になると、状況の理解や判断ができなくなることから、わがままに感じてしまうこともあるでしょう。認知症においては、気持ちに正直なだけと受け取ることができれば、気持ちが楽になるかもしれません。
【仕事との両立が難しい】
家族の介護が必要になった時に、仕事との両立が困難になり、離職する人はとても多いです。2021年に厚生労働省が行った雇用動向調査によると、介護離職者は年間約9.5万人もいることがわかっています。また、男女ともに55~59歳の介護離職が多い傾向です。これは、大きな社会問題となり、国としても様々な対策が講じられ、「介護休暇」「介護休業」などの整備もすすめられました。
参照:公益社団法人生命保険文化センター「リスクに備えるための生活設計」
2017年の調査時では、介護離職者は年間約9.9万人でした。比較すると若干の減少はありますが、まだまだ多いことに変わりありません。
離職すれば仕事との両立による負担は減らせますが、収入が減少するため、介護者の生活を圧迫してしまうこともあります。仕事・介護のどちらを選択するにしても苦渋の決断となるでしょう。
参考:苦手な方専門【オンラインレッスンも人気】|パソコン教室パレハ
【体力的な限界】
認知症の介護は、体力的に負担がかかる傾向にあります。本人の判断力や認知機能の低下から危険な場面も増え、常に見守りが必要になる場合もあります。
特に夜間、一人で外に出てしまう場合は、介護者がゆっくりと身体を休めることができなくなります。
また、認知症の介護をしている方も高齢の場合が多く、体力的につらく感じやすい傾向です。
【精神的な限界】
認知症介護では、精神的に追い込まれてしまう方も多いです。同じ話を何度もされたり、意思疎通が困難な場面もあります。また、他者に相談せずに1人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
介護休暇や介護休業制度を利用したくても、人手不足などを理由に、会社に相談しにくいと感じる方もいるでしょう。
このように様々な要因が絡み合い、介護に限界を感じることがあります。次は、対処法を紹介します。
心の負担を軽くする方法
無理はしない
認知症の介護で限界を感じないための方法を紹介します。それぞれを詳しく見ていきましょう。
【がんばらない】
"がんばる”ということは”無理がかかっている”ということです。がんばっている時はやりがいや役割、責任を感じられ一生懸命になっているため、無理していることに気付かないこともあります。しかし、疲労やストレスは知らない間に蓄積されて、大きな不調を生み出すことがあります。
そのため、介護者は自身に負担が掛かっている事実を自覚することが大切です。介護者が倒れてしまっては、認知症の方のサポートができなくなるため、お互いのためにも、介護者は自分の身体を優先的に考えることが大切です。
【抱え込まない】
認知症の介護では、外に出ることを控える方が多い傾向です。他者との関わりを減らし、相談することもなく、抱えこんでしまうことも少なくありません。
認知症の介護は、様々な要因が絡むことも多いため、第三者に相談して新しい視点の意見をもらうことも大切です。認知症カフェや相談窓口などを利用して、不安や悩みを打ち明けるとストレスの解消にもつながるでしょう。
【弱音を吐く】
認知症の介護をしている人の中には、弱音や愚痴を控えようと努力している方もいるでしょう。しかし、弱音や愚痴をこぼすことも、時には重要です。話を聞いてもらえる相手や、相談窓口を確保できれば、ストレスの軽減につながる場合もあるでしょう。
【くらべない】
介護には様々な方法や手段があります。どれが正解ということはなく、比較は難しいものです。また、個別にケア方法は異なり、状況や症状によって対応も変わります。
また、他の家庭と比べる方もいますが、家族構成や環境はそれぞれ異なります。本人が安心できて、気持ちが落ち着くケアを追求することが正しいケアと言えるでしょう。
【おわりが来る時のことを考える】
今、認知症の介護をつらく感じていても、必ず終わりはきます。具体的にいつまで続くか誰にも分かりませんが、後悔が少なくなるよう、できる範囲で支援していきましょう。
【認知症ケアを習得する】
認知症ケアの技術を習得するのも、ひとつの方法です。認知症ケアには「ユマニチュード」や「バリデーション」などの手法があります。知識とスキルをもつと、困難だった認知症の介護もスムーズに行えるようになるでしょう。
在宅介護を続けながら利用できる介護サービス
介護保険サービスを利用して介護負担の軽減を図る
在宅で介護を続けるコツとして、介護保険サービスがあります。介護保険サービスを利用すると、介護負担の軽減や本人や家族の気分転換が図れるでしょう。
介護保険サービスには主に以下のようなサービスがあります。
サービス名 | 詳細 |
訪問介護 | 訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅を訪問し、食事・入浴・排泄などの身体的な介護や買い物・掃除・洗濯などの生活援助を提供するサービスです。 |
通所介護 (デイサービス) | 自宅から事業所に通い、日常的な介護やレクリエーション、入浴などのサービスが受けられます。自宅と事業所間には送迎サービスがあります。 |
通所リハビリ (デイケア) | 自宅から事業所に通い、主にリハビリテーションを提供するサービスです。自宅と事業所間には送迎サービスがあります。 |
短期入所 (ショートステイ) | 特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに短期間入所できるサービスです。最大30日以内と定められています。 |
訪問入浴 | 自宅に浴槽を持ち込み入浴介助を提供するサービスです。介護士と看護師を含めた3名で訪問します。 |
訪問看護 | 看護師が自宅を訪問し、処置や内服の管理などの医療的ケアを提供するサービスです。 |
訪問リハビリ | 理学療法士や作業療法士などが自宅を訪問し、リハビリテーションを提供するサービスです。 |
小規模多機能型居宅介護 | 通いを中心に訪問や泊まりのサービスを柔軟に組み合わせて利用できるサービスです。訪問看護を追加した看護小規模多機能型居宅介護サービスもあります。このサービスを利用した場合、利用できなくなるサービスがあるため注意が必要です。 |
介護保険サービスは、これらのサービスを組み合わせながら利用できます。介護保険サービスを利用するには、ケアプラン(居宅介護サービス計画書)の作成が必要なため、担当のケアマネジャーに相談すると良いでしょう。
施設の検討と入所のタイミング
状況によっては介護施設の利用も検討
在宅で認知症の介護をしていると、身体的や精神的に限界を迎える場合もあるでしょう。そのような時は、介護施設の利用を検討することも選択肢の一つですしかし、介護施設の利用を考えると費用面や世間体が気になる方も多く、入所に踏み切れない場合があります。
一般的に、介護施設の利用を考え始めるタイミングは以下の通りです。
【介護者の身体的負担が大きい】
介護者が身体を壊してしまっては本末転倒です。無理して介護する状況は、お互いにとって良い環境とは言えません。
【仕事との両立が難しい】
仕事を辞めると、介護者の生活にも支障が出ます。介護者の生活を保つためにも、施設の利用を検討すると良いでしょう。
【認知症が進行した】
例えば、徘徊が始まると、常に見守りが必要となります。介護者は精神的に負担が大きくなり、心配が尽きません。このような状態が続くと、休みが満足に取れないためいずれ身体を壊してしまうでしょう。
【夜間の排泄に介助が必要になった】
夜間眠れない状況が続くと、体力が回復できず疲れがたまります。夜間は訪問介護などのサービスも利用できない場合が多いため、施設の利用を視野に入れると良いでしょう。
介護保険法が創設されて20年以上経ちましたが、いまだに施設利用に対して抵抗や偏見がある方も少なくありません。しかし、「限界を迎えた」または「そろそろ限界」と感じるようであれば、施設を利用することも立派な介護のかたちです。
認知症の人が入所できる施設
介護施設はサービス内容が異なる多くの事業がある
施設には様々な種類があり、認知症の方を専門に受け入れている施設もあります。それぞれ、料金形態やサービス内容が異なるため、気になる施設があったら、見学や相談に行って詳しい内容を確認すると良いでしょう。
特別養護老人ホーム | 介護老人保健施設 | サービス付き高齢者向け住宅 | 有料老人ホーム | グループホーム | ケアハウス | |
入居条件 | 要介護3以上 | 要介護1以上 | 60歳以上 | 主に60歳以上 (施設によって異なる) | 要支援2以上の認知症の診断を受けた方 | 60歳以上 |
認知症の受け入れ | 〇 | 〇 | △ | △ | ◎ | △ |
費用 | 概ね安い | 概ね安い | 住宅によって異なるが概ね安い | 高額に設定している施設もある | 特熱養護老人ホームより高額になる場合が多い | 概ね安い |
特徴 | 終の棲家と言われ終身まで利用できる施設もある | リハビリテーションが主体の施設で長期利用はできない場合が多い | 高齢者向けの賃貸住宅で介護サービスを受ける時は、別に契約が必要 | 介護付き・住宅型・健康型と種類があり、それぞれでサービスの提供方法が異なる | 認知症の方しか入所できない | 軽費老人ホームのひとつ。身元引受がない・生活が困窮している人でも利用できる |
他にも、介護療養型医療施設や介護医療院など、医療サービスと介護サービスの両方を提供する施設もあります。これらの施設は、継続して処置や治療が必要な方が利用できます。
認知症介護の相談先
認知症の相談先は自治体で探せる
認知症の介護には、様々な悩みがあります。抱え込まずに相談することが重要です。相談先としては以下のような場所があります。
相談先 | 詳細 |
担当のケアマネジャー | 担当のケアマネジャーなら、これまでの経過や認知症の進行についても理解があるでしょう。地域のサービスや制度も知っているため、相談してみると良いでしょう。 |
地域包括支援センター | 福祉に関する相談窓口です。ケアマネジャーや社会福祉士などの専門職が常駐しているため、様々な問題や悩みの相談ができます。 |
市区町村の窓口 | 「介護保険課」や「高齢支援課」など役所によって名称が異なります。介護サービスについても相談できるため、早めに相談しておくと良いでしょう。 |
施設の相談員 | 介護施設の利用を検討している場合は、相談すると良いでしょう。介護施設の相談員は施設利用の不安や悩みを相談できます。施設の利用料なども確認しておくと、いざ利用したいときでも安心です。 |
認知症の電話相談窓口 | 「認知症の人と家族の会」では、電話による相談を受け付けています。第三者に話すことで新たな発見が見つかるかもしれません。 対応可能時間:平日10:00~15:00 電話番号:0120-294-456 スマートフォンから:050-5358-6578 |
認知症カフェ | 認知症の人や家族が集まるカフェです。自治体によって開催頻度や実施場所が異なるため、各ホームページなどで確認すると良いでしょう。認知症の介護をする家族が参加される場合もあるため、貴重な話が聞ける場合もあるでしょう。 |
参考:家族信託のことならファミトラ | 人生100年時代のコンシェルジュ
上記のように相談窓口はたくさんあるため、それぞれの地域で確認してみると良いでしょう。
まとめ
今回は、認知症の方の介護方法や疲れを軽減するポイントについて紹介しました。
認知症介護は様々な要素が絡み合うことで、トラブルに繋がりやすい傾向にあります。そのため、正しい対応や向き合い方をしていかないと介護者の身体を壊してしまうこともあるでしょう。
考え方を改め、心構えをつくっておくことで、ストレスや負担が軽減できます。必要な時は施設の利用も視野に入れて、早めに相談・対応していくと良いでしょう。
今回の内容が認知症の理解や介護者の負担軽減に繋がれば幸いです。
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介護福祉士として10年以上現場経験があり、現在は介護老人保険施設の相談員として従事。介護資格取得スクールの講師やWEBライターとしても活動中。家族の声を元にした介護ブログを通じ、2019年3月、NHKの介護番組に出演経験もある。