要介護5でもらえる給付金はどれくらい?申請方法も解説!

最も重度な要介護5では、給付金の対象となります。どのような制度を利用できるかを理解しておくことで、安心できる方は多いはずです。


そこで本記事では、要介護5でもらえる給付金の種類や限度額について、また申請方法について解説します。本記事をお読みいただければ、要介護5でもらえる給付金に関する理解が深まりますので、是非とも最後までお読みください。

要介護5でもらえる給付金はどれくらい?申請方法も解説!

要介護5でもらえる給付金とは?

要介護5は、介護保険制度における最も重度な要介護状態を指します。この状態では、日常生活のほとんどの動作において全面的な介助が必要となります。そのため、要介護5の方々には様々な給付金や支援制度が用意されています。


まず、高額介護サービス費制度があります。この制度では、介護サービスの利用にかかる費用が一定額を超えた場合、その超過分が給付されます。


次に、紙おむつ給付とおむつ代助成制度です。これにより、日常的に必要となる紙おむつの費用が一部または全額助成されます。


高額介護サービス費制度

要介護5の方が利用できる給付金の一つに「高額介護サービス費制度」があります。この制度は、介護サービスの利用にかかる費用が一定の上限額を超えた場合に、その超過分を給付金として支給するものです。具体的には、介護保険の自己負担額が月額の上限を超えた場合、その超過分が払い戻される仕組みです。


例えば、要介護5の方が在宅で介護サービスを利用する際、自己負担額が高額になることがあります。このような場合、高額介護サービス費制度を利用することで、経済的な負担を軽減することができます。上限額は所得に応じて異なり、低所得者ほど上限額が低く設定されています。


紙おむつ給付とおむつ代助成制度

要介護5の方々にとって、日常生活の中で紙おむつは欠かせないアイテムです。しかし、その費用は家計に大きな負担となることが少なくありません。そこで、自治体や福祉団体が提供する「紙おむつ給付」と「おむつ代助成制度」が大変役立ちます。


紙おむつ給付制度は、要介護者が必要とする紙おむつを無償で提供する制度です。自治体によっては、定期的に一定量の紙おむつが配布されることがあります。この制度を利用することで、家族の経済的負担を軽減することができます。


一方、おむつ代助成制度は、紙おむつの購入費用の一部を助成する制度です。こちらも自治体ごとに異なる条件や助成額が設定されており、申請が必要です。助成額は月々の購入費用の一部をカバーする形で支給されるため、家計の負担を大幅に軽減することができます。


障害者控除

要介護5の方が受けられる給付金の一つに、障害者控除があります。障害者控除とは、所得税や住民税の計算において、一定の金額を所得から差し引くことができる制度です。


この控除を受けることで、税負担が軽減されるため、経済的な負担を少しでも減らすことができます。


障害者控除には、一般障害者控除と特別障害者控除の2種類があります。要介護5の方は、特別障害者控除の対象となることが多く、この場合、所得から最大40万円を控除することができます。


また、同居の家族がいる場合、その家族も控除を受けることができるため、家計全体での税負担軽減が期待できます。


住宅改修補助制度介護リフォームを行う場合の補助金制度

要介護5の方が自宅で快適に過ごすためには、住宅の改修が必要となることが多いです。例えば、段差の解消や手すりの設置、浴室やトイレの改修などが挙げられます。これらの改修には費用がかかりますが、住宅改修補助制度を利用することで、経済的な負担を軽減することができます。


この制度では、介護保険が適用される住宅改修に対して、一定の補助金が支給されます。具体的には、20万円を上限として、改修費用の9割が補助されます。つまり、最大で18万円の補助を受けることが可能です。ただし、補助を受けるためには、事前に市区町村の担当窓口に申請し、承認を得る必要があります。


また、住宅改修補助制度は一度だけでなく、要介護度が重くなった場合や引っ越しをした場合など、再度申請が可能なケースもあります。これにより、生活環境の変化に応じた柔軟な対応が可能となります。


要介護5でもらえる給付金の限度額

要介護5の方が受け取れる給付金には、いくつかの種類があります。それぞれの給付金には限度額が設定されており、これを理解することが重要です。


まず、高額介護サービス費制度では、介護サービスの利用にかかる費用が一定額を超えた場合、その超過分が給付されます。要介護5の場合、この限度額は月額で約37,200円です。


さらに、紙おむつ給付とおむつ代助成制度では、自治体によって異なるものの、月額で数千円から1万円程度の助成が受けられることが一般的です。


要介護5でもらえる給付金の申請方法

要介護5の給付金を受け取るためには、いくつかのステップを踏む必要があります。


まず、介護認定を受けるために市区町村の窓口で申請を行います。申請書には、本人や家族の情報、介護が必要な理由などを記入します。その後、市区町村の職員が自宅を訪問し、実際の生活状況や介護の必要性を確認します。


次に、医師の診断書が必要です。診断書は、主治医に依頼して作成してもらいます。この診断書と訪問調査の結果を基に、介護認定審査会が要介護度を判定します。要介護5と認定された場合、給付金の申請が可能になります。


給付金の申請には、必要な書類を揃えて市区町村の窓口に提出します。書類には、介護保険被保険者証、医師の診断書、訪問調査結果などが含まれます。申請が受理されると、給付金が支給されるまでに数週間から数ヶ月かかることがあります。


まとめ

要介護5の方が利用できる給付金制度について詳しく解説してきました。高額介護サービス費制度や紙おむつ給付、おむつ代助成制度、障害者控除、住宅改修補助制度など、多岐にわたる支援が存在します。これらの制度を適切に利用することで、経済的な負担を軽減し、より安心して介護生活を送ることが可能です。


また、給付金の申請方法についても触れましたが、手続きが複雑な場合もあるため、専門家のサポートを受けることをおすすめします。地域の介護相談窓口や福祉事務所などに相談することで、スムーズに申請を進めることができるでしょう。

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